エポック社は3月9日、同社のオンデマンドトレーディングカード「EPOCH One」のプロ野球に、今季から東北楽天ゴールデンイーグルスが新規参入することを発表した。これで「EPOCH One」から発行されるNPB球団はオリックス・バファローズを除く11チームとなった。
東北楽天の「EPOCH One」参入については、2月のJリーグ開幕前にヴィッセル神戸の参入が発表された際に、トレカジャーナルでもその可能性を示唆していたが、現実のものとなった。「EPOCH One」も海外のオンデマンドカード「TOPPS Now」や「PANINI Instant」に肩を並べる存在になってきつつある。今回の東北楽天の参入はその勢いを加速させそうだ。
エポック社は「EPOCH One」の公式HPで「2021年シーズンより東北楽天ゴールデンイーグルスがEPOCH-ONEに参入いたします。参加球団が増え、より一層パワーアップする2021年度エポックワンをお楽しみに!」としている。
「EPOCH One」はエポック社の創業60周年記念事業として2018年にスタート。記憶と記録に残る選手のプレーなどを試合後、トレカにして72時間限定で発売。日本初のオンデマンドカードサービスとして今年4年目を迎えた。レギュラーのカードのほかに、限定商品として「ホロスペクトラ」と直筆サイン入りの「シグネーチャー」も発売され、進化を続けている。
東北楽天の参入で期待されるのが、8年ぶりに古巣へ復帰した田中将大投手のカード化だ。すでにBBM「1st バージョン」で入団会見の写真が使われ、NPB復帰初カードは登場。「EPOCH One」にとっての田中のファーストカードが復帰初登板になるのか、復帰初勝利になるのか、はまだまだ、わからないが、ファンもコレクターもその日を楽しみに待っている。
さらに、田中の「EPOCH One」を待っているのは、米国の野球ファン、コレクターも同じだろう。田中の退団を惜しむ声は今でも米国で上がっている。MLBニューヨーク・ヤンキースで日程が短縮された昨季を除けば6年連続2ケタ勝利をマークし通算76勝46敗、防御率3.74。けっして、力が落ちたための退団ではなく、球団経営にも影響を及ぼす契約をめぐるヤンキース側の問題だっただけに、アーロン・ブーン監督ら元チームメートらも残念がっている。
田中の2013年までのNPB7年間の成績は通算175試合で99勝35敗3セーブ、防御率2.30。レギュラーシーズン28連勝もまだ、続いている。開幕カードの第2戦での登板が有力な背番号18。通算176試合目のマウンドで、通算100勝目の白星で「EPOCH One」は「世界最速」でトレカを発行する。
トレカジャーナル編集部