NPBは3月26日の開幕まであと10日。オープン戦も開幕へ向けて主力選手が登場してきた。新外国人選手の合流時期が不透明なことから、新人を含めたニューフェイスは定位置獲得のチャンスが増え、トレーディングカードも人気上昇中。先週は、ついに佐々木朗希（千葉ロッテ）がオープン戦初登板、佐藤輝明（阪神）は12球団トップの4号本塁打。もう開幕が待ちきれない！

【➉佐野皓大（オリックス）】
二塁・太田、遊撃・紅林の大型内野コンビも楽しみだが、オープン戦で「1番・センター」に定着した韋駄天スイッチ打者は大ブレークの予感。3月14日終了時点でチームトップ、12球団6位の打率.333に2盗塁も。昨年は主に代走で20盗塁を決めた。自慢の俊足で一気に突っ走る。

【➈牧秀悟（横浜DeNA）】
ドラフト2位ルーキーは侍ジャパン日本代表の4番も務めたスラッガー。昨年限りで退団したロペスから背番号2とともに、勝負強い打撃も継承した。14日の対東北楽天戦で田中将大から2安打するなど3月15日終了時点での打率.381は12球団で堂々の3位。

【➇栗林良吏（広島東洋）】
ルーキー守護神が誕生するかもしれない。3月10日の対阪神戦で1回を無安打無失点に抑え、「実戦」は5試合連続の無失点。MAX150キロの直球に加え、必殺のフォークボールも登板ごとに切れが増している。そのけれんみのない投球が人気の理由のひとつ。

【➆山口航輝（千葉ロッテ）】
高卒3年目の今季、オープン戦はここまで全試合で4番に起用。11日の対東北楽天戦では1号3ランが飛び出した。福岡ソフトバンクとの開幕戦も4番に座れば、チームでは1970年の有藤道世の23歳3か月を更新する20歳7か月での最年少記録となる。

【➅野村佑希（北海道日本ハム）】
ファイターズでは今や清宮幸太郎を超える人気を誇るホープ三塁手。3月15日終了時の打率は12球団2位の.400。3本塁打をマークした長打力も光る。昨年泣かされた故障さえなければ、中田翔と4番を争うかもしれない爆発力を秘めている。

【➄山本由伸（オリックス）】
自身初の開幕投手が決まっている剛腕は3月13日の対巨人戦で、早くも8回を投げ3安打1失点と万全の仕上がり。オープン戦2試合目のマウンドで、この日のMAXは154キロ。8三振を奪い、開幕戦での奪三振ショーを予感させる快投を見せた。

【➃秋広優人（巨人）】
春季キャンプの紅白戦から、彗星のごとく、現れた身長202センチのドラフト5位ルーキー。若干、勢いが衰えてきたが、ジャイアンツ所属ということでトレカの人気は高い。チームでは62年ぶりの高卒新人の開幕スタメンへ、正念場を乗り越えられるか？

【➂田中将大（東北楽天）】
3月14日の対横浜DeNA戦でオープン戦2試合目の登板。5回を4安打１失点も、NPB復帰後初の150キロを計測したほか、初めてカットボールも披露。開幕2戦目の登板へ死角はない。東北楽天の「EPOCH One」への参入も発表され、発行されるトレカも増えそうだ。

【➁佐藤輝明（阪神）】
前回のリスト発表から10日の対広島戦、12日の対埼玉西武戦、そして、14日の対巨人戦で本塁打。伝統の一戦での4号は66年のドラフト制以降では史上3人目、チームでは最多となった。開幕スタメンは確実、早くも新人王の声も聞こえてきた。

【➀佐々木朗希（千葉ロッテ）】
3月12日の対中日戦でオープン戦初登板。1回を無安打無失点。最後のビシエドからは153キロを外角低めに決め見逃しの三振を奪った。「令和の怪物」の最高のデビューに、三者凡退に抑えた全投球を「朗希の12球」と呼ぶ声も上がるほど。昨年のRCはさらに市場価格を上げた。

菅野智之（巨人）は3月12日の対オリックス戦で5回を3安打無失点に抑え、オープン戦3試合で10回を０封。来季MLB入りへ再チャレンジなら、今年のトレカは持っていたほうがいいかも。新人では、ドラフトで4球団が1位指名で競合した早川隆久（東北楽天）がオープン戦で好投。オープン戦初本塁打も放ったドラフト6位ルーキーのブランドン（埼玉西武）のフルスイングとイケメンぶりも話題になっている。

TCJデータチーム