今年2月のスーパーボウルを制したNFLタンパ・バッカニアーズは3月12日、43歳のQBトム・ブレイディとの契約延長を発表した。ブレイディは移籍1年目の昨季、スーパーボウル勝利の原動力となりMVPにも選出。ブレイディは45歳までの現役でのプレーを希望していた。
そのブレイディのルーキーカード(RC)がスーパーボウルのMVP獲得でプライスを一気に跳ね上げた。1月25日の「ebay」にて555,988ドル(約5800万円)で落札されたPLAYOFF「2000 PLAYOFF CONTENDERS」は、直筆サインが入ったPSA鑑定10点満点のRC。シリアルが印字されていない通常のRCとなる。今回「PWCC」オークションで落札されたRCは同じシリーズに収録されていた100枚限定のパラレル版で、ブレイディのRCの中でも最も価値のあるRCとして知られている。そしてBGS鑑定8点、サインの状態10点のものに1,320,000ドル(約1億3860万円)のプライスがついた。
この1,320,000ドルという落札金額は、今年2月に「ゴールディン・オークション」でパトリック・マホームズのRookie Patch Autographに付いた861,000ドル(約9000万円)を超え、NFLトレーディングカード最高額を更新。ついに、NFLのトレカも1億円の大台越えを果たした。落札したのはスマートウォッチなど世界的なウェアラブルメーカーのフィットビット社のCEOで共同創設者のジェームス・パーク氏。
パーク氏は「2月のスーパーボウルでの勝利には感動した。ブレイディがアメリカンフットボールの世界で文句のつけようのない偉大な選手であることを考えれば、このカードは歴史的にもコレクションとしても価値がある。ブレイディのルーキーカードの中でも最高の1枚を手に入れることができて興奮している」と米メディアに話した。
PLAYOFF「2000 PLAYOFF CONTENDERS」の直筆サインは100枚限定とされるが、グレーディング鑑定10点満点のものは数枚しか存在しない、とも言われている。
また、今回落札されたものとはシリアル分子が異なり、BGS鑑定8.5点、サインの状態9点のカードが「Lelands」オークションに出品中。4月2日に締め切られる予定だが、3月16日時点で既に1,787,980ドル(約1億9460万円)の値が付いている。NFLトレカが2億円の壁を超す事はほぼ確実だ。
トレカジャーナル編集部