ゴルフの全米女子オープン最終日が6月6日、カルフォルニア州オリンピックCで行われ、笹生優花(ICTSI)が通算4アンダーで並んだ畑岡奈紗(アビームコンサルティング)とのプレーオフを制し、メジャー初制覇を飾った。女子日本勢としては77年・全米女子プロ選手権の樋口久子、19年・全英女子オープンの渋野日向子に続く3人目のメジャーVとなった。
19歳351日での優勝は08年の朴仁妃(韓国)を2日、更新する大会史上最年少記録となった。この日、1打差の2位からスタート。一時は首位と5打差まで後退も、終盤の16、17番で連続バーディーを奪い3バーディー、1ボギー、2ダブルボギーの73で回り、通算4アンダー。畑岡奈紗との日本勢同士によるプレーオフは2ホールで決着がつかず。サドンデス1ホール目、通算3ホール目で笹生がバーディーで決着をつけた。
笹生はホールアウト後のインタビューに「優勝できるとは思っていなかった。とにかくここにいられること、ここでプレーができることがうれしかった」と英語で話し、涙で言葉を詰まらせた。「ごめんなさい。こういうの(優勝インタビュー)慣れていなくて。もっともっと、これからも頑張りたい」と初々しさを見せた。
笹生はフィリピン出身で父は日本人、母はフィリピン人のハーフ。6歳で日本に移住し、小学校3年で再び、フィリピンに戻った。19年に日本のプロテストに合格し、昨年は初優勝したNEC軽井沢72、ニトリ・レディースと2大会連続Vを飾った。
日本とフィリピンの二重国籍で東京五輪にはフィリピン代表として出場する予定の笹生だが、トレーディングカードはエポック社が「2020 JLPGA OFFICIAL TRADING CARDS(日本女子プロゴルフ協会オフィシャルトレーディングカード)」でカード化。レギュラーカードにくわえ、インサートカード、ジャージーカード、パッチカード、直筆サインカードが封入されている。直筆サインカードは市場価格20,000円前後で人気を集めている。
トレカジャーナル編集部