MLBB公式サイトのプロスペクト(有望新人)ランキングで2年連続1位となったタンパベイ・レイズのワンダー・フランコ内野手がメジャー初昇格し6月22日、本拠地・トロピカーナフィールドでの対ボストン・レッドソックス戦に初出場した。
ア・リーグ東地区の首位攻防戦に「2番・三塁手」でスタメン出場したフランコは初打席から地元ファンのスタンディングオーベーションで出迎えられた。3点を追う5回無死一、二塁で左翼スタンドへ同点3ラン。四球、中飛で迎えた第3打席でのメジャー初安打を初本塁打で飾った。20歳113日でのデビュー戦本塁打は史上8番目の若さで、レイズのデビュー戦本塁打は昨年7月の筒香嘉智外野手(現ロサンゼルス・ドジャース)以来7人目だった。7回2死で迎えた続く第4打席では、左翼線二塁打も放ちマルチヒットも記録した。
フランコはドミニカ共和国出身で10歳の時から注目され、MLB数球団が争奪戦を繰り広げ、16歳の時にレイズが契約金3,825,000ドルで獲得した。左右どちらの打席でも長打を打てるスイッチヒッターで、高い身体能力を生かした遊撃守備の評価も高い。
2018年はルーキーリーグ、19年は1AとアドバンスドAでプレー。今季は「飛び級」で3Aダーハム・ブルズでプレー。左右両打席とも3割を超える打率を残していた。今年5月にはフランコの昇格に備え、スター遊撃手だったウィーリー・アダーメスをミルウォーキー・ブルワーズへトレードした、と言われるほど、期待されていた。
試合後のオンラインインタビューで「緊張はしなかった。重圧の中でプレーすることには慣れている」と話した。その言葉通り、初本塁打直後には生還後、再び、グラウンドに出て観客の拍手に応える「カーテンコール」もこなしてみせた。
フランコはトレーディングカードの世界でも早くから注目されていた。ウワサがウワサを呼び、2019年のルーキーカードは高値で取引され、直筆サインカードは5,000ドルを超えることもあった。昨季、マイナーリーグが開催されなかったこともあり、プレーできず、トレカ市場も派手な動きはなかったが、派手すぎるデビューで再び、市場価格も上昇気配を見せてきた。TOPPS「2019 BOWMAN」はレギュラーカードでも日本で10,000円を超える価格で売買されている。TOPPSのオンデマンドカード「TOPPS NOW」にも早速、登場。今後の活躍次第でフランコのトレカは右肩上がりで価値を上げそうだ。
トレカジャーナル編集部