株式会社ミントと業務提携を結んだ「ゴールディン・オークションズ」の創設者、ケン・ゴールディン氏とCEOのロス・ホフマン氏が日本のスポーツ雑誌「ダンクシュート」と「ワールドサッカーダイジェスト」(ともに日本スポーツ企画出版社)のインタビューに答えた。その内容の一部を抜粋して紹介する。
ゴールディン氏は近年のトレーディングカードの高騰について、その背景に存在する3つの要因を指摘する。
第1の要因は「趣味に対する人々の行動の変容」。
「今は興味のある分野により情熱を注ぐ。趣味のためならどんなに時間を使っても、いくらお金を費やしても惜しくないという人が増えている。そして、そこには、せっかくならと実益を求める人たちがいて、熱心なコレクターを惹きつけてきたスポーツのトレーディングカードやコレクターズアイテムが、投資の対象として人気を集めている」と分析した。
第2の要因は「インフレに強い資産としての価値が認められたこと」。
「経済的な動機から収集を始めたというコレクターが今や多数いる。スポーツそのものが文化の中心として重要な位置を占めるようになり、他方でグローバル経済に目を向ければインフレが進んでいる。こうした社会情勢を原動力に、コレクター市場はこれからも有機的成長を遂げていくことになる」と予想した。
第3の要因は「ファンタジースポーツとスポーツベッティングの成長・拡大」。
「この両市場とコレクターズ市場とは密接に関連していて、歩調を合わせ、ビジネスが伸張している。ファンタジースポーツとスポーツベッティングの愛好者は、自分たちの好きなスポーツへの結び付きをより強く感じるために、トレーディングカードやメモラビリアを収集する。その売買を通じ、アスリートへの共感を覚え、彼らの成功を追体験する」と解説した。
ホフマン氏はトレカ市場における「ゴールディン・オークションズ」の役割について「この9年間で、我々は信頼という名のブランドを築き上げてきた。出品者に信頼されている大きな理由は、我々が最高の評価額を生み出せること。我々は常にベストプライスを約束する」と胸を張る。また「落札者に信頼されているのは出品物の確かさ。我々が扱っているのは、すべてプロの鑑定人がお墨付きを与えた正真正銘の本物」とし、「信頼」という言葉を続けた。
ミントには「この業界における日本のリーダーであり、コレクターからも絶大な信頼を集めるミントは、グローバル化を推進する我々ゴールディン・オークションズにとって、出会うべくして出会ったパートナー。ミントには、日本国内のみならず、国際的な市場拡大への貢献を期待している」という。
今回の業務提携と出品代行サービスへの期待は大きく「スポーツとコレクションアイテムの人気は地球規模で、多くのファンが我々のオークションを利用してその競技やプレーヤーへの愛を形にしている。ミントとの提携を通じて、新たな情熱的な愛好者にリーチできることを本当に嬉しく思う。世界最高のトレーディングカードを、より手軽に売買できる機会をコレクターのみなさんに提供したい」と結んだ。
トレカジャーナル編集部
「ゴールディン・オークションズ」の創設者、ケン・ゴールディン氏とCEOのロス・ホフマン氏へのインタビューが掲載されている
「ダンクシュート」はこちらから
「ワールドサッカーダイジェスト」はこちらから