7月10日に締め切られた米大手オークションハウス「ゴールディン・オークションズ」の最新回で、サッカーのデビッド・ベッカムのルーキーカード「1996 Merlin’s Premier Gold」のPSAグレーディング鑑定10点満点が10,455ドル(約115万円)で落札された。この落札結果が日本のコレクターの未来に大きな影響を与えそうだ。
ベッカムのルーキーカードとしてあまりに知られたこの「1996 Merlin’s Premier Gold」。日本のトレカショップ関係者は「もしかすると、外国のファンやコレクターよりも、多くの日本のファンのほうがこのルーキーカードを持っている可能性が高いのです」と証言。2000年代はじめに日本で巻き起こったベッカムブーム。女性はベッカムのグッズを買い求め、男性はベッカムのモヒカンヘアを真似た。その時からグレーディング鑑定の有無を含め、カードの状態はともかく、かなりの枚数のルーキーカードが日本国内に流入した、というのだ。
「ゴールディン・オークションズ」はミントと業務提携を締結。ミントの出品代行サービスで、日本からの「ゴールディン」への出品が手軽に、安全にできるようになった。この業務提携の背景には、日本に眠っている世界的にも珍しいトレーディングカードにスポットライトを当てる、という大きな夢と希望があった。しかし、今回はその目的とは異なるが、「誰もが持っているトレカがこれほど高い価格で販売される」という夢と希望を与えた、といえる。
ミントの出品代行サービスの影響で、今後もベッカムの「1996 Merlin’s Premier Gold」のような、レアなカードだけど誰もが持っているカード、は増えてくるだろう。
トレカジャーナル編集部