NPBとMLBで「ビッグ」なルーキーがデビューした。NPB読売ジャイアンツの秋広優人内野手が9月29日の対中日ドラゴンズ戦(バンテリンドーム)に一軍初出場。5点を追う9回1死、代打で左飛に倒れた。巨人の高卒野手1年目の一軍デビューは19年の山下航太外野手以来だった。
ドラフト5位で入団した秋広は今季のNPBで日本人最長身の2メートルの身長で話題になり、春季キャンプ途中で一軍に昇格。最後まで開幕一軍を争った。ファームでは主に4番に起用され80試合に出場し打率.229、8本塁打、24打点の成績を残していた。
新型コロナの影響でチームに陽性者が出た4月にも一軍に登録されたが出場はなかった。チームの逆転優勝への起爆剤としての期待が、今回の2度目の昇格には掛かっている。
巨人では、坂本勇人内野手もルーキーイヤーの2007年9月6日にナゴヤドームでの対中日戦で一軍デビューを飾っている。延長12回2死満塁で代打起用されると高橋聡文からプロ初安打初打点となる決勝打を放ち、2年目の飛躍、そして、2000本安打を放つ大打者へのきっかけをつかんだ。秋広はバンテリンドームで初安打は出なかったが、今後が楽しみだ。
MLBではピッツバーグ・パイレーツのオニール・クルーズ内野手が10月3日の対シンシナティ・レッズ戦(PNCパーク)で初安打初打点の適時打を含む2安打でメジャー初出場を飾った。ドミニカ共和国出身の22歳は翌4日の同カードでメジャー初本塁打となる2ランも記録。身長2メートル1センチを生かしたパワフルな打撃で来季以降も球団のプロスペクトとして期待される。
TOPPS社のオンデマンドカード「Topps Now」ではクルーズの初安打がカードに。残念ながら秋広の初出場はエポック社の「Epoch One」ではカードにならなかったが、初安打をマークすれば、カードになるはずだ。
来季以降に新人王の可能性も残す秋広とクルーズ。ふたりの「ビッグ」ルーキーのルーキーカードは要チェックだろう。
Mickey(ライター)
米国駐在が長かった父親の影響で高1で米国留学。中学生時代から千葉ロッテのファンだったが、留学中にトレカにはまる。留学先のマッドイル高で野球部に所属するもMLBドラフトとはまったくの無縁だった。