東京五輪に続き、パラリンピックも閉幕したが、トレーディングカード候補は目白押し。9月はボクシングの世界タイトルマッチが3戦、続いた。アスリートではないが、将棋界、漫画界でもトレカにして欲しい人たちがスポットライトを浴びた。
【井岡一翔(プロボクシング)】
9月1日のWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチでV3を達成した。同級2位のフランシスコ・ロドリゲス(メキシコ)を判定で下し王座を防衛。ドーピング問題で嫌疑をかけられた世界4階級制覇の王者は日本初の無観客タイトルマッチで鬱憤を晴らし、世界戦18勝目を挙げた。すでにBBM「Infinity」などでトレーディングカードになっているが、不屈のチャンピオンをもう一度、トレカにして欲しい。
【中谷潤人(プロボクシング)】
9月12日のWBO世界フライ級タイトルマッチで初防衛に成功した。同級1位のアンヘル・アコスタ(プエルトリコ)を4回TKOで倒した。米国アリゾナ州トゥーソンでの一戦だったが日本人ボクサーが王座奪回後、米国で初防衛したのは史上初めてだった。デビュー戦から22連勝の23歳のニックネームは「愛の拳士」。トレカにも愛を!
【矢吹正道(プロボクシング)】
9月22日のWBC世界ライトフライ級タイトルマッチで王者・寺地拳四朗を10回TKOで破り、王座を奪取した。V9を狙った寺地にプロ初黒星をつけた29歳の苦労人。アマ時代は16勝5敗、プロでも13勝3敗の成績ながら、壮絶な打撃戦を制した魂のパンチをカードで再現したい。
【ロコ・ソラーレ(カーリング)】
2022年の北京五輪最終予選への日本代表を決める「2021女子カーリング日本代表決定戦」で北海道銀行を相手に2連敗から3連勝。12月にオランダで開催される最終予選で上位3チームに入れば2大会連続の五輪出場が決まる。メンバーは藤沢五月(スキップ)、吉田夕梨花(リード)、鈴木夕湖(セカンド)、吉田知那美(サード)、石崎琴美(リザーブ)の5人。トレカでもカーリングブーム、再び! そーだねー!
【藤井聡太(将棋)】
第6期叡王戦五番勝負の最終五局で勝ち通算3勝2敗で叡王のタイトルを獲得した。19歳1か月で三冠となり、最年少三冠記録を28年ぶりに更新。年内に四冠、年度内に六冠の可能性もある。将棋界から初のトレーディングカードに王手です!
【西矢椛&開心那(スケートボード)】
東京五輪の女子ストリートで金メダルを獲得した西矢と、女子パークで銀メダルに輝いた開。奇しくも同じ9月19日にNPBでの始球式に登板した。西矢は京セラドームの埼玉西武ライオンズ・オリックスバファローズ戦でワンバウンド投球。札幌ドームでの千葉ロッテマリーンズ・北海道日本ハムファイターズ戦では開が2バウンドで捕手のミットへ。人気のカテゴリーになった始球式カードだが、この対決は1枚のコラボカードで見てみたい。
【中島啓太(プロゴルフ)】
男子ツアー「パナソニックオープン」でプレーオフの末、優勝を飾った。1973年のツアー制実施後、2年ぶり史上5人目のアマチュアV。世界アマチュアランキング1位の「世界最強アマ」と呼ばれる23歳は今年11月のアジアアマパシフィック選手権制覇を目指す。
【さいとう・たかを(漫画家)】
9月24日に84歳で亡くなった。漫画「ゴルゴ13」の作者で、1968年11月に連載がスタートしてシリーズ累計発行部数は3億部以上。今年7月に「ゴルゴ13」単行本201巻が「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録として認定された。9月6日には202巻が発刊され手計で、今後もスタッフの手で連載は継続される。デューク東郷はトレカになって死なず…というのはいかがだろう?
トレカジャーナル編集部