サッカーJリーグのセレッソ大阪は11月19日、元日本代表FW大久保嘉人が今季限りで現役引退すると発表した。
J1歴代最多通算474試合191得点。ベスト11には3度、選ばれた。日本代表としては国際Aマッチ通算60試合6得点。10年の南アW杯、14年のブラジルW杯に出場した。
01年に国見(長崎)からC大阪へ入団。J2降格となった02年に得点ランク2位となる18得点をあげ、1年でのJ1復帰に貢献した。その後はマジョルカ(スペイン)、ヴォルフスブルク(ドイツ)、ヴィッセル神戸などを経て13年に川崎フロンターレに完全移籍。同年から前人未踏の3年連続得点王に輝いた。昨年はJ2東京Vで無得点に終わったが、C大阪に復帰を果たした今年は開幕から3戦連発弾を含めて6得点と、自身が持つJ1通算得点記録を更に伸ばしていた。
激しいプレーで、警告枚数はJ歴代最多。退場回数も12回を記録した。そんなこともあり、クラブを通じ発表した大久保のコメントには感謝と謝罪がつづられていた。
「今シーズンをもちまして引退することを決断しました。20年間という長い期間、プロサッカー選手として走り続けられたのは、日本サッカー界、そして所属させてもらったクラブの関係者、ファン・サポーターの皆さまのおかげです。本当に感謝しかありません。
この20年間、苦しいことも楽しいこともうれしいこともいっぱいありましたが、苦しいことが1番多かったかもしれません。しかしそれが自分を強くしてくれたと思っています。
そして、大久保嘉人のプレースタイルが、いろいろなチームの選手、ファン・サポーターの皆さまにご迷惑をおかけしたことを申し訳なく思っています。
また、どのクラブにいっても、どんな時でも変わらず声援を送り続け、そばで支えてくれたサポーターの皆さんの存在はいつも私を勇気づけてくれました。本当にありがとうございます。これからの人生の方が長く険しいものになると思いますが、このサッカー人生で学ばせていただいたことを生かして、また一からいろいろなことを学び、頑張っていきたいと思います」
20日には本拠地ヨドコウで古巣の川崎フロンターレと対戦する。22日には引退会見が行われ、YouTubeでライブ配信される。
現役の残り試合はリーグ戦が3試合と、4強入りしている天皇杯。レジェンドのラストシーンへのカウントダウンが始まった。EPOCH社のオンデマンドカード「Epoch One」でカード化されるチャンスはまだ十分にあるだろうし、11月20日発売の『2021 Jリーグオフィシャルトレーディングカード UPDATE』には直筆サインカードが収録されている。大久保の最後の雄姿はトレーディングカードになる。
トレカジャーナル編集部