J1リーグの2021シーズン最終週となった12月4日、横浜F・マリノスと川崎フロンターレが日産スタジアムで対戦した。連覇した川崎Fと、2位の横浜はすでに順位が確定していたが、22ゴールで得点ランキングトップに並んでいた川崎FのFWレアンドロ・ダミアンと横浜のFW前田大然の直接対決に盛り上がった。結果は、それぞれ1ゴールをマークし、23得点で得点王を分け合った。
両チーム無得点で迎えた後半に試合は動いた。67分、右サイドを抜け出した家長昭博が入れたクロスにダミアンが正面からヘッド。地面に叩きつけたシュートがGKの手を弾いてゴール左へ届いた。先制点は得点王争いを抜け出す貴重なゴールとなった。
これで最終週までもつれ込んだ得点王争いは決着と思われた直後だった。73分、左サイドからエウベルが入れたクロスにニアでレオ・セアラがつぶれると、最後は正面の前田がプッシュ。同点に追いつき、シーズン23得点でダミアンに再び、並んだ。
1-1のドローで試合終了の笛がなり、前田とダミアンの得点王が決まった。前田はJリーグ6年目で、ダミアンは2年目で、ともに初めての得点王で、同一シーズンに2人が得点王は19年のFW仲川輝人、FWマルコス・ジュニオール(ともに横浜、15得点)以来、2シーズンぶり5度目となった。
チームの連覇に貢献したダミアンと、日本代表にも召集されている前田はチームの主力選手としてだけではなく、トレーディングカードでも人気が高い。ダミアンは6日にはMVP受賞が発表された。前田はスコットランド・プレミアリーグのセルティックへの移籍が噂されているだけに、注目度はさらに高まりそうだ。
トレカジャーナル編集部