米国大手オークションハウス「Goldin Auctions」の最新回で、ミントの出品代行を使い、日本から出品された20年前のNBAトレーディングカードが3,600ドル(約41万円)で落札された。このカードはケビン・ガーネット(ミネソタ・ティンバーウルブズ)のUPPER DECK「2000-01 Upper Deck」の21枚限定(シリアルナンバー07/21)のパッチ直筆サイン。20年前のトレカが日本から「発掘」された形となった。
PSAのグレーディング鑑定も6点と、決して高くはなかったが、高い落札額がついた。トレカのサインは紫外線に弱く、経年劣化でサインペンの色が褪せるなど、保存が難しい。凸凹のあるパッチカードなら、カードの切り口など保存の難しさはなおのこと。それでも、入札者の心をつかんだのは、ガーネットの代名詞である背番号「21」と同じ21枚限定という希少さと、ガーネットという選手を含めた、このカードの魅力だったのだろう。
ガーネットは昨年、殿堂入りを果たした名オールラウンダー。初の自伝が今年10月に日本でも発売されたばかりだ。1995年のNBAドラフトで1巡目全体5位でティンバーウルブズに入団。ボストン・セルティックス、ブルックリン・ネッツを経て、2015‐16年のラストシーズンにティンバーウルブズへ復帰し、引退した。通算成績は26,071得点、14,662リバウンド、5,445アシストで、ティンバーウルブズでの19,201得点は球団記録として今も破られていない。04年にはMVP、08年にはセルティックスでチャンピオンにも輝いた。
シューボックスやストレイジボックスに保管していたのに、久しぶりに箱を開けてみたら、状態が劣化して失望するコレクターも多いはず。それでも、その選手のドラマチックな足跡だけでなく、コレクター自身も手に入れた時に熱い思いを感じたカードなら、認めてくれる人が、世界にはいる。
※「Goldin Auctions」での落札額はすべてバイヤーズプレミアム込み。
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トレカジャーナル編集部