サッカーのスコットランド1部リーグのセルティックFCは12月31日、日本人3選手の獲得を発表した。3選手の内MF旗手怜央(川崎フロンターレ)、MF井手口陽介(ガンバ大阪)を完全移籍で、FW前田大然(横浜F・マリノス)を買い取りオプション付きのレンタルでチームの一員に迎えた。1月上旬の登録に向けて、手続きを進めており、今後数日中にチームに合流する。
横浜Fマリノスの前監督であるアンジェ・ポステコグルーが今季から指揮を執るセルティックはスコティッシュ・プレミアリーグ、プレミアシップで51回の優勝を誇る名門。今季はここまでリーグ2位をキープし、2シーズンぶりの頂点を目指している。かつて、中村俊輔、水野晃樹が所属し、今夏にヴィッセル神戸から移籍した古橋亨梧がゴールを量産。ポステコグルー監督がよく知る日本からの補強がウワサされていたが、まさかの日本人選手トリオの同時獲得で周囲を驚かせた。
前田はシーズン終了後には長期契約を締結することが濃厚だ。井手口と旗手は2026年夏までの4年半契約を結んだ。公式サイトでは、ポステコグルー監督の「我々は彼らをセルティックに連れてくることができて本当に満足している。彼らはファンを興奮させられる選手だと思う」というコメントを紹介。24歳の前田と旗手、25歳の井手口について「彼ら全員がキャリアのピークに差し掛かっていて、さらなる成功へ野心的だ。我々が最高の時間を送れることを確信している」と活躍を約束した。
旗手は2020シーズンに川崎Fに入団。公式戦通算77試合の出場で12ゴール10アシストを記録し、明治安田生命J1リーグの2連覇に貢献した。
井手口はG大阪から2018年1月にリーズへ移籍したが、就労ビザの関係などでスペインのクルトゥラル・レオネサへレンタルに。2018‐19シーズンはドイツのグロイター・フュルトへレンタル移籍した。2019年8月にG大阪へ復帰。2021シーズンの29試合を含め、127試合に出場し14得点をあげた。
前田は2016年に松本山雅FCへ加入。2019‐20シーズンにはポルトガルのマリティモへの期限付き移籍も経験した。2020年夏から横浜F・マリノスでプレーしており、2021シーズンの明治安田生命J1リーグでは23ゴールをマークし、レアンドロ・ダミアン(川崎F)と並んで得点王に輝いた。J1、2リーグを合わせて151試合で48得点を残した。
旗手は、U-24日本代表として東京五輪にも出場。井出口と前田は日本代表の経験もあり、3人とも、トレーディングカードは人気が高い。前田はマリティモ時代のルーキーカードがPANINIから発売された。名門チームのユニホーム姿のトレカの登場が待ち遠しい。
トレカジャーナル編集部