NFL史上最高の選手と言われるトム・ブレイディ(タンパベイ・バッカニアーズ)が1日、SNSを通じて引退を正式に発表した。
「私は常に、フットボールというスポーツはすべてをつぎ込むものだと信じてきた。100%専念することがなければ、成功はない。そして、成功は、私が試合に対してとても大切にしているものだった。つらいことだが、それができなくなった」と44歳のQBは綴った。そして、「私はNFLでのキャリアを愛してきた。そして今、私の時間とエネルギーを注目する必要のある、ほかのことに集中したい」と続けた。
NFLで22シーズンにわたりプレーしてきたブレイディだが、今季はプレーオフのカンファレンス準決勝で敗退していた。NFLの年間王者を決める「スーパーボウル」では、ニューイングランド・ペイトリオッツ在籍時に6度、タンパベイに移籍した昨季と合計7度の優勝を飾った。個人記録でも多くのNFL史上1位を保持。パスヤード数(8万4520ヤード)、パスタッチダウン数(624回)、パス成功数(7263回)、レギュラーシーズン勝利数(243勝)、プレーオフ勝利数(35勝)、スーパーボウルMVP(5回)の記録を残した。
ブレイディのトレーディングカードは、米大手オークション「リーランズ」で昨年6月にルーキーカード「2000 PLAY OFF CONTENDERS」の「ROOKIE THICKET」の直筆サイン(BCG9)がとなる3,107,372ドル(約3億4000万円)で落札された。
このルーキーカードをはじめとしたトレカについて、「ブレイディが引退しても、その価値は下がることはありません。試合に出ないので、露出度は減りますが、トレカは逆に価値を上げると思います。サインカードもレジェンドとして引退後もパックに封入される可能性もありますし、何よりもルーキーカードは、ブレイディの功績とともに永遠の存在になるのではないでしょうか」とトレカショップ関係者は話す。そうなれば、さらにNFLカード最高額の更新の可能性も出てきた。
トレカジャーナル編集部