「キングカズ」こと三浦知良がサッカーJ2横浜FCから日本フットボールリーグ(JFL)鈴鹿ポイントゲッターズへ期限付きで移籍した。1月31日には初練習に参加後、入団会見を行った。
移籍については背番号「11」にちなみ、すでに1月11日1時11分に、両チームから発表されていた。初練習後の入団会見で、背番号「11」の新天地のユニホームを初披露した。「年間30試合、90分、全部出たい、そして30ゴール。無理かもしれませんが、そういう目標を持っています」と宣言した。3月13日のJFL開幕戦、対ラインメール青森戦へ向け、37年目の新しいシーズンの決意を口にした。
鈴鹿の指揮官はカズの実兄でもある、三浦泰年監督兼GM。フロントに直談判して、移籍が実現した。JFLは青森から宮崎まで全16クラブで構成され、昨年、鈴鹿は4位に入った。JFLはナイターはなく、真夏の炎天下でのゲームもある。カズは新天地でのプレーを想定してオフには、例年以上のトレーニングをこなした。
昨年は横浜FCで、リーグ戦出場は1試合、わずか1分間だった。いつでも試合で実力を発揮する用意としてコンディションを維持していた。大きな故障がないことも54歳でもプレーできる理由のひとつでもある。
この日の会見では「(三重県の)伊勢神宮は、寅さん(「男はつらいよ」)の第9話(柴又慕情)で出てきた場所。〝フーテンのカズさん〟になって、キレイなお姉さんに出会って、そういうシーンなんかもできたらいいなと思います」とカズらしいユーモアを交えて、国内4部リーグに相当するJFLでプレーする思いを口にした。
カズの移籍で北海道コンサドーレ札幌に所属する小野伸二が、J1リーグで最年長選手となった。Jリーグが2月1日に発表した2022年シーズンの登録選手はJ1は555人、J2は668人、J3は536人で、プロ25年目を迎える小野が42歳4か月5日でJ1最年長。J2では水戸ホーリーホックの本間幸司が44歳9か月5日、J3ではアスルクラロ沼津の伊東輝悦が47歳5か月1日でそれぞれ最年長となった。
カズのトレーディングカードは昨年、エポック社が横浜FCのチームセット、オンデマンドカード「EPOCH ONE」で作られて、人気を集めた。サッカー界のレジェンドとして、BBMの「Infinity」や「Master piece」のようなレジェンドを集めたブランドに封入される可能性はあるものの、現状ではJFLのトレカはなく、鈴鹿のユニホームでのトレカ登場は今のところ、考えにくい。日本代表に選出されることも現実的ではない。来年以降なら鈴鹿がJリーグにする可能性はある。とりあえず、鈴鹿には、今年はオリジナルでチームセットを作って欲しいところだ。
トレカジャーナル編集部