動画も含め、SNSでの開封報告が全盛の現在ですが、人気ラッパーのドレイクさんがPANINIの超高級版トレーディングカード「Flawless」を爆開けして話題になっています。
カナダ出身のドレイクさんはトロント・ラプターズの熱狂的なファンで、同チームのグローバル・アンバサダーとしても活動しています。また、さまざまな言動で「お騒がせ」ファンとしても知られています。
今回の開封も、カードコレクターをざわつかせる「お騒がせ」と言えるかもしれません。開封したのは、あの「Flawless」14ボックスだったのです。超高級版「Flawless」は1箱だけで現在約15,000ドル(約180万円)ですから、14箱で約200,000ドル(約2400万円)!。SNSで公開された写真にはあのアタッシュケースのようなボックスが山高く積まれています。
ドレイクさんが狙っていたのは、「トリプルロゴマン」パッチカードだったようで、今年の「Flawless」には1 of 1のトリプルロゴマンが5枚だけ封入されています。
ロサンゼルス・レイカーズ、マイアミ・ヒート、クリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズが一番人気だとは思いますが、ドレイクさんはどの「トリプルロゴマン」が欲しかったのでしょう?。ラプターズ選手のそれはありません。さすがのドレイクさんも「トリプルロゴマン」が引ければ、どの選手でもよかったのでしょうか?
ドレイクさんはNIKEとのコラボで「NOCTA」というブランドを立ち上げました。自身のオリジナルブランド「OVO」は東京・原宿にも店舗があります。数年前にAir Jordan4とのコラボもあり、カッコいいです。つまり、ラプターズ愛はすごいですが、NBAも、バスケットボールへの愛もものすごいのです。
1ボックスに10枚のカードしか入っていない「Flawless」。ドレイクさんが手に入れた140枚の詳細はまだ、発表されていません。それでも140枚の価値は200,000ドル(約2400万円)以上の市場価値があると言われています。ドレイクさんのバスケットボール愛はその価格以上なのです。
ドレイクさんの最近のヒット曲は「Money in the Grave」。日本語に訳すと「墓の中の金」。「ザイオンみたいに飛び跳ねた」という歌詞も登場しますが、サビで「オレが死んだら、自分の金を墓に入れるんだ」と繰り返してラップしています。もしかしたら、「自分のトレカのコレクションを墓に入れるんだ」と開封しながら口づさんだかもしれません。
ちなみに、ドレイクさん本人のトレカとして、同じカナダ出身のアーチスト、ジャスティン・ビーバーさんのトレカ、PANINI「2010 Justin bieber」のレギュラーカードで、ふたりのツーショットカードがあります。ルーキーカードとして、昨年12月に「Goldin Auctions」で、このカードのPSA10が1560ドル(約18万円)で落札されました。
中川良太【MINT渋谷店 店長】
プロ野球カードの知識を活かしたテレビ出演経験も豊富なだけでなく、ミュージシャンとしての一面も併せ持つ唯一無二の存在。東京ヤクルトスワローズファン。