北京五輪が開催された2月。メダルに輝いた人も、メダルを逃した人もいた。笑った人も、泣いた人もいた。感動のドラマを見せてくれたアスリートたちに感謝したい。
まだ、トレカになっていない北京五輪出場選手には、これまでも「北京五輪メダリストのトレカ紹介」でも記述した通り、羽生結弦(フィギュアスケート)、高梨沙羅(スキージャンプ)、平野歩夢(スノーボード)を筆頭に、鍵山優真、樋口新葉、木原龍一・三浦璃来(いずれもフィギュアスケート)、岩渕麗楽、鬼塚雅、村瀬心椛、冨田せな、(いずれもスノーボード)、川村あんり(スキーモーグル)、佐藤綾乃(スピードスケート)らがいる。
次はトレーディングカードで、コレクターも、ファンも、そうでない人も喜ばせてほしい。
北京五輪出場選手以外の2月に話題になったアスリートは次の通り。
【中井卓大(サッカー)】
スペインのレアル・マドリードの下部組織に所属する18歳のMFが、2023年までだった契約を2025年まで更新した。レアルが日本で開催したサッカースクールに参加したことがきっかけとなり9歳でレアルの下部組織入り。子供ののころにピーピー泣いていたことからついたことから呼ばれる「ピピ」はまるでスター選手の愛称のよう。昨季、フベニールA(Uー19相当)では背番号9でプレー。今季は3部リーグに相当するカスティージャの一員としてピッチに立つ。中井は自身のSNSで「レアルマドリードと契約更新することができました。とても嬉しい気持ちと、クラブや応援してくださる皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。これからも変わらずチームのためにプレーし、日々練習を積み重ねていきます」と喜びと決意を語った。2018年にはU-15日本代表にも召集されただけに、将来のA代表候補、パリ五輪の星となる可能性も十分にありそうだ。
【佐々木旭(サッカー)】
2月27日のJ1リーグ、対鹿島アントラーズ戦にプロ初スタメン出場し、初ゴールを決めた。流通経済大から川崎フロンターレに入団したDFは、同25日の対横浜F・マリノス戦でデビューしたばかり。17分、コーナーキックで山村和也がフリックしたボールを、ダイレクトで左足で豪快に蹴り込んだ。「アシストかゴールで勝利に貢献する活躍をしたいと思っていたので、ゴールできて嬉しい。ゴールは狙っていた」とチームにとって開幕3戦目でのメモリアル弾を振り返った。貴重な追加点となるゴールでチームは2-0の完封勝利。アウェーでも強いフィジカルを見せ、相手の鈴木優麿にひけを取らなかった。終盤の75分には両足がつり、タンカで退場したが、それも積極的なプレースタイルの裏返しでもある。三苫薫、旗手怜央ら大卒選手が活躍してきたフロンターレの先輩に続くか。
【須藤弥勒(ゴルフ)】
ゴルフ世界ジュニアメジャー4勝を誇り「天才少女」と呼ばれる10歳。
自動車販売の「100%新車館」が2月21日、10年の長期で推定総額5000万円の超大型スポンサー契約を結んだ。今年1月からアマ資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーは無制限でスポンサー収入を得ることが可能になり、須藤にとっては4社目のスポンサー契約となった。ゴルフ専門店の「ゴルフ5」と所属契約、並びにマネジメント契約。菓子・食品製造販売の「UHA(ユーハ)味覚糖」とスポンサー契約、並びに体づくりための総合サポート契約。「いしど式」のそろばん教室を運営する「イシド」とスポンサー契約を結んでいた。100%新車館は、須藤を指導している3人のコーチ料を負担し、さらに須藤家が希望する車種の新車2台を無償で貸与。「100%新車館さんの『100%』のサポートをいただき、伝説のゴルファーを目指します」と10歳には思えないコメントも。
【今村聖奈(競馬騎手)】
JRA騎手課程38期生の卒業式が2月8日、千葉県白井市の競馬学校で行われ、新規騎手免許の合格者も発表。JRA現役4人目の女性騎手となった。2001年の中山大障害を制した元JRA騎手の父・康成さん(現調教助手)に憧れて競馬の世界へ。寺島厩舎の所属騎手として、3月にはデビュー。「幸英明騎手のような常に謙虚な姿勢を見習い、福永祐一騎手のように常に探求心を抱いて馬と向き合い、武豊騎手のようにたくさんの人から応援され、尊敬される騎手になりたいです」と話した。昨年デビューした古川奈穂、永島まなみに続く2年連続での女性騎手の誕生で、現役のJRA女性騎手としてはJRA最多の通算140勝を誇る藤田菜七子を含めて4人。「目の前のチャンスを少しでも自分のものにして、日々精進していきたい」と口にした通り、3月には初勝利を含むJRA3勝をあげた。
トレカジャーナル編集部