MLBサンディエゴ・パドレスのボブ・メルビン監督は3月31日、アリゾナ・ダイヤモンドバックス(アリゾナ)との開幕戦にダルビッシュ有投手を起用することを発表した。すでに発表されている通り、ロサンゼルス・エンゼルスの開幕投手は大谷翔平投手でヒューストン・アストロズを相手に「1番・投手」での起用が濃厚。日本人ふたりが開幕投手を務めるのは17年の田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)とダルビッシュ(テキサス・レンジャーズ)、昨年のダルビッシュと前田健太(ミネソタ・ツインズ)に次いで3度目、同日に開幕投手を務めるのは昨年に次いで2度目となる。
ダルビッシュがMLBで開幕投手を務めるのは2年連続3度目。レンジャーズ時代の2017年、昨年と勝利投手にはなっていない。NPB北海道日本ハムファイターズ時代には2007年から5年連続で開幕戦の先発マウンドに上がり1勝のみ。今回は敵地での登板と、不利なデータがそろうものの、08年にあげた唯一の白星は史上初の2ケタ奪三振となる10三振を奪ってのスコア1-0完封。早くもサイヤング賞候補に名前が挙がるダルビッシュの快投スタートが見たい。
TOPPS「Series 1」では、貴重な打撃シーンがバリエーション違いのカードに。今季はナ・リーグがア・リーグと同様に指名打者制となるため、ダルビッシュが開幕戦で打席に立つことはない。シーズン中に代打で起用される可能性はあるが、もしかしたら、もう二度と見られないダルビッシュの打撃カードとして話題を呼んだ。
大谷は自身MLB5年目で初の開幕投手。日本人投手では野茂英雄(デトロイト・タイガース、ロサンゼルス・ドジャース)、松坂大輔(ボストン・レッドソックス)、黒田博樹(ロサンゼルス・ドジャース)、田中将大、ダルビッシュ有、前田健太に続く7人目で、本拠地のマウンドに上がる。
【過去の日本人投手の開幕戦】
野茂英雄=00年・タイガース○、03年・ドジャース○、04年・ドジャース●
松坂大輔=08年・レッドソックス
黒田博樹=09年・ドジャース○
田中将大=15年・ヤンキース●、16年・ヤンキース、17年・ヤンキース●
ダルビッシュ有=17年・レンジャース、21年・パドレス、22年・ダイヤモンドバックス?
前田健太=21年・ツインズ
大谷翔平=22年・エンゼルス?
大谷はNPB時代に2015年と16年に開幕投手を務め、初の開幕投手となった15年に勝利投手に。指名打者(DH)のルールが改正され、DHと先発投手に同じ選手を起用できるようになった。その選手はDHと先発投手で別人とみなされるため、片方だけ交代しても試合に出場し続けることができる。この新ルールは「大谷翔平ルール」と呼ばれ、大谷が降板後も外野の守備に就くことなく、打席に立つことが可能になり、昨季よりも打席数が増えることが期待される。大谷の開幕戦アーチの可能性も膨らむ。
ダルビッシュ、大谷ともTOPPS「Topps Now」をはじめ、開幕戦で勝利すれば、その雄姿がトレーディングカードになることは確実。大谷は打撃の開幕戦カードも期待できそうだ。
トレカジャーナル編集部