エポック社のオンデマンドカード「Epoch One」では、4月10日の対オリックス・バファローズ戦で史上16人目の完全試合を達成した佐々木朗希投手(千葉ロッテ・マーリンズ)のカードを発売した。なんと、「史上最年少での完全試合達成」「世界新記録となる13者連続奪三振」「日本タイ記録となる1試合19奪三振」の3種類の同時発売となった。
「史上最年少での完全試合達成」
20歳5か月での完全試合達成は、1960年の島田源太郎(大洋ホエールズ)の20歳11カ月を抜く最年少記録になった。
「世界新記録となる13者連続奪三振」
13者連続三振は、1957年の梶本隆夫(阪急ブレーブス)、1958年の土橋正幸(東映フライヤーズ)がマークした9者連続を更新して、13者連続まで記録を延ばした。MLBでは、1970年のトム・シーバー(ニューヨーク・メッツ)、2021年のアーロン・ノラ(フィラデルフィア・フィリーズ)、コービン・バーンズ(ミルウォーキー・ブルワーズ)の3投手が記録した10者連続が記録となっている。
「日本タイ記録となる1試合19奪三振」
1995年に野田浩司(オリックス・バファローズ)が記録した1試合最多奪三振に並んだ。
これまで「Epoch One」ではNPBの数々の名シーン、名場面をカードにしてきたが、ひとりの選手が1試合で3種類のカードになるのは極めて珍しい。佐藤輝明外野手(阪神タイガース)が昨年5月28日の対埼玉西武ライオンズ戦で球団史上初の1試合3本塁打を放った際に3枚のカードが同時に発売された例しかない。
3本塁打といえば、2020年9月20日の対広島東洋カープ戦で「【濱田太貴】25年ぶり初回先頭打者からの3者連続本塁打(球団史上最年少プロ初先頭打者弾)」「【青木宣親】25年ぶり初回先頭打者からの3者連続本塁打(2番手)」「【山田哲人】25年ぶり初回先頭打者からの3者連続本塁打(3番手)」と3者連続本塁打を記録した東京ヤクルトスワローズの3選手が3枚連続でカードになったこともある。
今回の佐々木の「Epoch One」3枚を、3連カードホルダーにセットして飾るのはなかなかの見ものだろう。「令和の怪物」が達成した偉業の数々はまだまだ、余韻を残し続けそうだ。
トレカジャーナル編集部