MLBサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有投手が4月17日、本拠地ペトコパークでのアトランタ・ブレーブス戦に先発。7回途中まで4安打1失点の力投で今季初勝利をマークした。この白星でダルビッシュはMLB通算80勝となり、黒田博樹(ロサンゼルス・ドジャース、ニューヨーク・ヤンキース)の79勝を抜き、日本人投手単独2位に浮上した。
開幕戦で好投するも勝てず、前回登板では9失点の乱調で2回途中で降板。今季3度目のマウンドは、過去0勝4敗と分が悪い昨年のワールドチャンピオンのブレーブスが相手だったが、本来の投球が甦ったダルビッシュには敵ではなかった。積極的に攻め、多彩な変化球を惜しげもなく繰り出した。
2012年、北海道日本ハムファイターズからポスティングシステムを利用してテキサス・レンジャーズに入団。トミー・ジョン手術で2015年は全休したが、渡米から11年目となる今年、通算10シーズンとなる勝ち星を挙げた。これは11シーズンの野茂英雄(ロサンゼルス・ドジャースなど)、10シーズンの大家友和(ボストン・レッドソックスなど)に次ぐ日本人投手として3人目の記録となった。
2005年にドラフト1位で北海道日本ハムに入団してからはプロ18年目。日米通算173勝となり、通算200勝も見えてきた。
MLB日本人投手の通算勝利数1位は野茂の123勝。現在、パドレスのアドバイザーを務める野茂さんとは春季キャンプなどで話をする機会は多い。「(野茂さんに並ぶには)あと40年やらないといけない。黒田さんにはいろいろ助言を頂いた。レジェンドの方にメジャー通算で超えることができたのは本当に光栄です」と話した。
ここ数年はサイ・ヤング賞候補に挙がるなど、MLBでもレジェンドの域に達しているダルビッシュ。トレーディングカードも安定の市場価格を維持している。まだ35歳。ダルビッシュの快投もトレカの人気もまだまだ、続く。
トレカジャーナル編集部