TCJ推薦! トレカにしてほしい選手(3月編)【コラム/プレーヤー】

【青木玲緒樹(れおな=水泳)】
水泳の世界選手権代表選考会で、平泳ぎの50メートルと100メートルの2種目で、2日連続の日本新記録を出した。初出場だった昨夏の東京五輪は予選で敗退。27歳で才能を開花させたスイマーは笑顔もキュート。遅咲きと言われるが、まだまだ、これからの飛躍が楽しみだ。

【高梨沙羅(スキージャンプ)】
涙の北京五輪からの復帰戦となる、ワールドカップ第14戦で優勝を飾り、今季2勝目で男女歴代最多記録を持つ通算勝利数を62に伸ばした。1回目130メートルで2位につけ、2回目には132メートルを飛び、劇的な逆転。3度目の出場だった北京五輪では個人、混合団体ともに4位。混合団体では1回目にスーツ規定違反による失格も、2回目を歯を食いしばり飛んだ。ショックのあまり、引退さえ示唆したSNSには、世界から6万件を超える激励のメッセージが届いたという。このコーナーで、何回目のラブコールになるだろう。力強いジャンプとともに帰ってきた笑顔で、人々に勇気を与えるトレカを!

【福田師王(サッカー)】
U-19日本代表候補のFWが、ドイツのバイエルン・ミュンヘンの練習に参加することを明かした。日本高校選抜の一員としてデンソーカップチャレンジサッカーでもプレー。海外での練習参加は初めてで、大会後に渡独する、という。練習に参加するカテゴリーは未定だが「自分は得点能力が武器。たくさん点を決めてアピールしたい」と瞳を輝かせた。チームメートのMF大迫塁は2年生ながら、2023年からのJ1のセレッソ大阪への加入内定が発表された。

【安藤友香(マラソン)】
名古屋ウィメンズマラソンで粘りの走りを見せ2時22分22秒をマーク。日本人トップの3位でフィニッシュした。東京五輪には1万メートル代表で出場したが、マラソンの世界選手権米オレゴン大会(7月)の代表選考を兼ねたこの大会で、派遣設定記録(2時間23分18秒)と日本人2位以内をクリア。世界切符を確実とし、2024年パリ五輪の代表選考会、グランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権も獲得した。「(MGCを勝ち抜き)パリ五輪ではメダルを狙えるよう頑張りたい。自分自身でベストを尽くして、日々精進していきたい」と意欲を見せた。

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【今村聖奈(騎手)】
JRAの新人女性騎手では昨年の古川奈穂以来2人目となる初勝利からの3週連続勝利を達成した。3月26日の阪神4R(ダート2000メートル)でJRA4勝目。3番人気のジューンアマデウス(牡3歳)に騎乗して、ラストの直線で脚を伸ばし、最後はダンツエスプリとのし烈な叩き合いを鼻差で制した。「追い切りに乗せてもらって雰囲気が良かったですし、改めてレースでも操縦性が高いと思いました。学校生時代から乗せてもらって、お世話になっている厩舎でしたし、一緒に勝ててうれしいです」と4勝目でもルーキーらしく初々しいコメントを残した。

【今永虎雅(たいが=ボクシング)】
史上初のボクシング高校8冠を含むアマ10冠を達成した東洋大4年の22歳が大橋ジムでプロ転向することが発表された。大橋ジムといえば「モンスター」こと、WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者の井上尚弥が所属する。名門ジムによる英才教育を受けながら、ライト級で世界王座を狙う。この日の会見では井上について「まず練習が始まった段階で緊張感がありピリッとしています。まだ話せていないです。自分からは話せないです」とさすがの大物ルーキーも恐縮。阪神ファンの父親がつけた、という「虎雅」。NPBのタイガースは今季、不振が続くが、ボクシング界の虎は6月下旬のプロデビュー戦で圧倒的な強さを見せる。

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【佐々木麟太郎(高校野球】】
第94回選抜高校野球大会で甲子園の土を始めて踏んだ超高校級スラッガー。大会直前に、花巻東の先輩でもある大谷翔平(現ロサンゼルス・エンゼルス)に並ぶ高校通算56本塁打に2年生ながら並んでいたが、1回戦の市和歌山戦に4-5で敗れた。「3番・一塁」で先発したが、プロ注目右腕・米田天翼投手(3年)の前に無安打。初回無死一、二塁で迎えた第1打席は空振り三振。第2打席も連続三振。5回の第3打席は三飛、8回の第4打席は一ゴロ。3-5と2点差に迫りなおも2死一塁の第5打席は死球だった。「本当に素晴らしい投手でしたし、その中で自分がふがいない結果で、チームの得点に貢献することができなかった責任を強く感じています」高校野球の聖地で、プロで、そして、トレカで豪打を見せるチャンスはまだまだ、ある。

【寺地拳四朗(ボクシング)】
WBC世界ライトフライ級タイトルマッチで王者・矢吹正道を3回KOし、ベルトを奪回した。昨年9月22日に9度目の防衛戦で矢吹と対戦。優位に試合を進めながら10回に逆襲され、プロ19戦目での初黒星で陥落した。年間最高試合に選出された一戦だったが、試合後の故意のバッティング疑惑への抗議などもあり、WBCが日本人選手同士としての異例のダイレクトリマッチを組んだ。あごに右ストレートがクリーンヒットし、ワンパンチで因縁の相手を倒し「皆、僕のスタイル、びっくりしたでしょ。あれが新しい作戦で、倒しにいくと決めていた」。試合前には「ケンシロウ」に対して矢吹が「サウザー」を名乗りさらに話題になった。「北斗の拳」とのコラボカードも見たい。

トレカジャーナル編集部

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