英国プレミア・リーグのマンチェスター・シティが5月10日、独ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントから、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランドを獲得した。この日までにマンCがクラブの公式サイトなどで合意を発表し、現在は個人契約の内容を交渉中。まとまれば、7月1日から「怪物」がマンCのユニホームを身にまとう。
「怪物」と呼ばれる21歳の大型ストライカーは2019年に母国のモルデから加入したザルツブルクで台頭。2020年1月にドルトムントに移籍すると、「怪物」ぶりを発揮し、ここまでの公式戦88試合で85ゴールと驚異的なペースでゴールを量産してきた。
ドルトムントとの契約は2024年6月までとなっていたが、今シーズン終了後に有効となるバイアウト条項が明らかになり、去就の行方が注目の的に。ビッグクラブが争奪戦を繰り広げる中、マンCがドルトムントに契約解除金の満額である6300万ユーロ(約101億円)を支払うことで、移籍が実現した。ハーランドはリーグ最高クラスの週給50万ポンド(約8050万円)=年俸41億8600万円を受け取る、という。
父親のアルフ・インゲ・ハーランド氏も現役時代にマンCでプレー。ハーランドは2000年7月21日にイングランドのリーズで生まれた。これもハーランドのプレミアリーグでの人気アップに影響しそうだ。
マンCは昨季限りで元アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロが退団したが、攻撃陣が奮起し今季の公式戦は54試合で140ゴール。ハーランドが加われば、さらに破壊力はアップする。悲願のチャンピオンズリーグ優勝も夢ではなくなってきた。
ハーランド人気の「怪物」ぶりはトレーディングカードでも証明されている。昨年6月に米大手オークションハウス「ゴールディン・オークションズ」でサッカートレカの史上最高額(当時)を記録した。このカードはTOPPS「2019-20 TOPPS CHROME Bundesliga」の「Superfractor」1 of 1で、442,800ドル(約4870万円)で落札。BGS(ベケット・グレーディング鑑定)でサイン10点満点、総合点9.5点と評価されていた。
マンCでのチャンピオンズリーグ制覇をはじめ、今後更なる活躍を見せることにより、現在のサッカーカード最高額と言われる、ペレ(ブラジル)のALIFABOLAGET「1958 Alifabolaget」(PSA9)が今年2月に記録した1,330,000ドル(約1億4950万円=当時)を更新する有力候補になりえる。
トレカジャーナル編集部