欧州チャンピオンズリーグ(CL)は5月28日、決勝でレアル・マドリード(スペイン)がリバプール(イングランド)に1‐0で勝利し、4シーズンぶりで大会最多を更新する14度目の優勝を飾った。
フランス・パリ郊外のサンドニで行われた大一番は0‐0で後半へ。後半14分、ブラジル代表FWビニシウス・ジュニオールが決勝点を決めた。
リバプールが放った23本のシュートに対し、レアルは3本。ベルギー代表GKティボー・クルトワが好セーブを連発。後半もエジプロ代表FWモハメド・サラーのシュートをセーブするなど、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。Aマドリード時代の2014年、決勝で敗れていた守護神は「キャリア最高の瞬間。レアルでCLに勝つのが夢だった」と話した。
この日は無得点だったが、フランス代表FWカリム・ベンゼマが決勝トーナメントでは2度のハットトリックを達成するなど大会15ゴールで得点王に輝いた。「タフな試合だったが、CLでは常にそうだし、決勝戦ではもっとそうだ。母国でまたCLを制することができたのは、大きな意味がある」と話した。
3季ぶりの制覇を逃したリバプールでは、日本代表MF南野拓実がベンチ入りしたが、日本人初のCL決勝のピッチには立てなかった。
また、レアルのブラジル代表DFマルセロは試合後、今季限りでの退団を発表した。マルセロは出場こそなかったもののベンチに入り、試合後にはチームメートらとともに優勝を祝った。「CLで優勝してマドリーを去ることができるのは本当に嬉しいことだ。悲しい日じゃない」と前を向いた。
34歳のマルセロは18歳だった2007年1月に母国のフルミネンセからマドリーに加入。不動の左サイドバックとして存在感を見せた。ラストシーズンとなった今季はキャプテンも務めていた。自身5回目となる今回のCL優勝を含めて、マルセロがレアルで獲得したタイトルは25個。レジェンドのパコ・ヘント氏を上回るクラブ歴代最多記録を更新して有終の美を飾った。
トレカジャーナル編集部