JRA新人騎手の今村聖奈(栗東・寺島)が7月3日、小倉競馬11レースのG3「CBC賞」でテイエムスパーダ(牝3=五十嵐)に騎乗し、重賞初騎乗初制覇の快挙を達成した。JRAレコードとなる1分5秒8で逃げ切った。
「馬の力を信じて自信を持って乗れたのが良かった」と今村。レース中は「冷静でした。走るのは馬だし、重賞だからG1だからと人が気負っていても、馬に余計なプレッシャーをかけるだけと私は思っている」という。「逃げ切る気持ち良さをしみじみ感じながら、人馬一体になれた」のセリフにはテイエムスパーダへの愛情が満ち溢れていた。
女性騎手のJRA重賞制覇は藤田菜七子が2019年にカペラS(コパノキッキング)に騎乗して以来、2回目。ハンデ50キロ未満での重賞制覇は09年日経新春杯のテイエムプリキュア以来、13年ぶり7回目の快挙だった。
女性騎手の記録を次々と塗り替え、勝利を積み重ねる18歳。ルーキーカードは競馬カードか、オールスポーツカードか、始球式カードか.…。トレカジャーナルの過去のコラムでもカード化の実現を望んできた。競馬界の黄金ルーキーの1枚が待ち遠しい。
トレカジャーナル編集部