1980、90年代の人気スポーツフィギュア「Starting Lineup」が今年9月に復活することが正式に決まった。発売元のHASBRO社はすでに4月にこのシリーズの再発売を発表していた。
かつて、KENNER社が米国4大プロスポーツをはじめ、カーレーサー、五輪に出場したスター選手らを6インチのフィギュア化。スポーツファンの間ではトレーディングカードと並ぶコレクションアイテムのひとつとして一時代を築いていた。KENNER社は2000年にHASBRO社に買収されている。
フィギュア1体とトレーディングカードをブリスターに封入。封入されたSTAR社や、オリジナルのカードを収集するコレクターもいたほど。2001年に制作が終わったが、一時期、MLBとNBAで球場配布の来場者プレゼントとして復活したこともあった。
HASBRO社が、TOPPS社を買収したことでも知られるFANATICS社と今回、提携したことで「Starting Lineup」の再発売が決まった。スポーツビジネスを広く展開するFANATICS社だが、今回はTOPPS社のカードではなく、PANINI社のカードが封入されることになった。
ニュースリリースによると、NBAのレジェンドがフィギュアになる。9月22日から、HASBRO社とFANATICS社のWebサイトで予約注文をスタートする。
レトロなディテールのフィギュアは一部では「似ているようで似ていない」ことでも人気だったが、今回はより精巧なデザインになる模様。発表された動画では一部しか視聴できないが、明らかにこれまでのディテールとは異なることが確認できる。
スポーツフィギュアの元祖ともいわれる「Starting Lineup」はその専門誌も発刊された。その後、MCFALNE社、MATEL社と続いた潮流はENTERBAY社などに続き、現在、SUPER7の「ReAction」シリーズぐらいしか目立ったアイテムが存在しない。
「ReAction」シリーズはTOPPS「Big League」のコレクターズボックスで、トレカとフィギュア1体がブラインドボックスで販売されたほか、NBAのスター選手のフィギュアがMINTでも取り扱われるなど孤軍奮闘している状況だ。「Starting Lineup」の復活で、スポーツフィギュア界に大きな変化が起きるのは間違いないだろう。
トレカジャーナル編集部