鈴木誠也外野手(シカゴ・カブス)が歴史的な試合でトレーディングカードになった。昨年から始まった「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」が8月11日、アイオワ州ダイアーズビルで開催され、鈴木が初回に先制の適時二塁打。この一打が決勝打となり、カブスがシンシナティ・レッズを4‐2で下した。
実際に野球映画「フィールド・オブ・ドリームス」の撮影に使われた球場に隣接する場所に、この試合のために作られた球場はある。映画のワンシーンと同じく、鈴木はほかのナインと一緒にオールドスタイルのユニホームで、トウモロコシ畑の中から現れた。昨年はニューヨーク・ヤンキースとシカゴ・ホワイトソックスが対戦。鈴木は日本人選手として初めて、この試合に臨んだ。
初回2死一塁で中堅左へ適時二塁打。続くホーナーの左前安打で2点目のホームを駆け抜けた。「感動したし、楽しい気分で野球ができた。疲れが吹っ飛ぶくらいすごくいい雰囲気でやれた。(入場の時は)鳥肌が立った。勝ちたい気持ちがすごく強くなった。勝ってよかった」と野球少年のような笑顔を見せた。
昨年は初の「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」ということでトウモロコシの葉カードなど多くのオンデマンドカードも作られた「Topps Now」だったが、今年はやや少なめ。それでも、鈴木の決勝打はカードになった。決勝打のシーンにベースを挟み込んだメモラビリアカードはパラレル版も作られた。さらに、両軍選手の入場シーンのカードもよく見れば、鈴木がその中心にいる。
鈴木のMLBでのルーキーイヤーとして後に語り継がれる一打に、ルーキーカードになるかもしれない。
トレカジャーナル編集部