発売されたばかりの EPOCH「2022 パシフィック・リーグ ルーキーカードセット」が好調だ。パ・リーグ6球団のルーキー39選手を収録したこのセットは7年目を迎えた。定番アイテムとしての地位を築いている。パ・リーグのルーキーのみを収録した限定商品はエポック社だけの企画。制作を担当した株式会社エポック社のカード事業部のYさんに話を聞いた。
-Yさんの担当トレカは?
Yさん「NPBでは、パ・リーグでこのセットと『プレミア・エディション』、単独の球団ものをいくつか、担当させていただいております。ほかに競馬カードの『ホースレーシング』を担当しています。弊社では、パ・リーグ限定のトレーディングカードは2016年からスタートして、私は初めて担当させていただきました」
-初めてのご担当ということで意識したことは?。昨年までとの違いはありますか?
Yさん「パ・リーグ6球団のカードなので、クセのない商品、つまり、カラーリングやデザインで、6球団のうちのひとつに偏っているような印象を与えないように心掛けました。全体の配色は黄緑で、このあたりで今までにないものを出していければ、と考えました」
-アピールポイントは?
Yさん「毎年、出させていただいているカードなので、今まで集めていただいているファンやコレクターの方に、これからも購入していただけるように作りました。パ・リーグ全体を応援して盛り上げようという意味合いもあるので、調子のいいチームも、あまり芳しくない成績のチームも公平にカードにしました。球団ごとの商品では、それぞれの球団カラーを全面的にプッシュしますので、そこは大きな違いになります」
-セットの構成は?
Yさん「1ボックスはカード42枚入り。シルバーフォイル加工を施した39選手のレギュラーセットのほか、インサートカードとして箔サイン加工のシリアルナンバー入りレギュラーパラレルカード2枚と、スペシャルインサートカードとしてシルバーフォイル、ホログラムフォイル、ONE of ONEホロスペクトラの3パターンの直筆サインカードの中からランダムに1枚をセットに封入しています。箔サイン加工のシリアルナンバー入りレギュラーパラレルカードには各選手とも4種類のフォイルシグネチャーカードがあります」
-目玉のカードは?
Yさん「千葉ロッテのドラフト1位・松川虎生捕手、福岡ソフトバンクのドラフト1位・風間球打投手、ほかにもルーキーイヤーから1軍で活躍されている選手は多いので、人気があるようです。松川捕手は佐々木朗希投手の完全試合もリードしたし、ほぼ正捕手といってもいいので、知名度も高いです」
-ご苦労は?
Yさん「苦労ではないのですが、埼玉西武の滝澤夏央内野手、東北楽天の宮森智志投手がカードにできなかったことは残念でした。今年に入って7月30日の期限まで多くの育成契約選手が支配下登録されましたが、ふたりは昨年の育成ドラフトで指名され、滝澤選手は5月に、宮森選手は7月に支配下登録されたルーキーです」
-価格は?
Yさん「当初からの価格を守って、今年も1万1千円です。値上げブームの中でも据え置きで頑張りました」
-今後は?
Yさん「エポックに入社して11年目、カード事業部に配属されて4年目になります。このセットに続く『パシフィック・リーグ プレミアエディション』もご期待ください。それから、年内の発売を目指している『ホースレーシングカード』もお楽しみに」
トレカジャーナル編集部