シアトル・マリナーズのローガン・ギルバード投手はメジャー2年目の今季、ここまで29試合に先発して12勝6敗、防御率3.19。7月にはア、ナ両リーグでトップタイの10勝に到達するなど、若きエースとしてマリナーズのワイルドカード争いの原動力になっている。チーム21年ぶりのポストシーズン進出へ向け、快投を続ける25歳の剛腕にトレーディングカードについて、エンゼルスタジアムで話を聞いた。(成績は9月18日現在)
-メジャー2年目の飛躍ぶりはすごい。
ギルバート「ここまではうまくいっている。昨季を終えて、成績を上げるためには何かしないといけないと思い、カーブとスライダーのマイナーチェンジに取り組んだ。スプリングトレーニング(春季キャンプ)からはチェンジアップも少し改良したこともよかったね」
-ここまで12勝の勝ち星について。
ギルバート「個人の成績も大事だが、あくまで、マリナーズがプレーオフ、ワールドシリーズに進むことを目標にしているから、ここからがボクにとってもチームにとっても正念場だね」
<ギルバート投手の直筆サインカードはMINT新宿店にて販売中!>
-すっかり、子供たちのヒーローになった。あなたが子供の頃のヒーローは誰だった?
ギルバート「投手じゃないんだけど、アルフォンソ・ソリアーノは応援していたね」
-今日も、子供たちがお願いするトレーディングカードへのサインに応じていたが、ソリアーノのトレカも持っていた?
ギルバート「10~15年前に野球カードを集めていた。もちろん、ソリアーノのカードが一番のお気に入りで、ニューヨーク(ヤンキース)、シカゴ(カブス)のユニホームのカードを持っているよ」
-今でもある?
ギルバート「ソリアーノのカードを含めて、野球カードはバインダー1冊にまとめてあるよ。最近は集めていないけどね」
-ソリアーノはNPBの広島東洋カープでもプレーしていた。
ギルバート「ホントに? それは知らなかった。そのカードはあるのかな。あれば見てみたい」
-自分のカードを見て、どんな気持ち?。今季の活躍でカードも人気だが。
ギルバート「不思議な気持ちだけど、子供たちが持っているのはうれしいね。自分では自分のカードは持っていないんだ」
翌19日の対ロサンゼルス・エンゼルス戦(エンゼルスタジアム)での先発に備え、この日は試合前に念入りにブルペンで調整。投手陣の中で一番最後にブルペンを出た。ベンチに戻る途中で、子供たちの声に気が付くとわざわざ、フェンスに歩み寄り、差し出されたトレカや帽子に笑顔でサイン。ファンサービスは15分間も続いた。登板前日にもかかわらず、インタビューにも丁寧に応じてくれるなど、まさにナイスガイだった。(聞き手:Cove)
◆ローガン・ギルバート(Logan Gilbert) 1997年5月5日生まれの25歳。フロリダ州アポップカ出身。同州ステッソン大学から2018年のMLBドラフト1巡目、全体14位指名でマリナーズ入り。5月にメジャーデビューした昨季はエンゼルス戦で初勝利をマークするなどの6勝5敗、防御率4.68。球種はMAX156キロの直球、カーブ、スライダー、チェンジアップ。198センチ・98キロ、右投右打。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。