北海道日本ハムファイターズは10月20日、ドラフト会議でメッツ傘下3Aシラキュースの加藤豪将内野手を3位で指名した。過去に日米両方でドラフト指名を受けたのは、09年にパドレスから18巡目指名を受け、10年にロッテから6位指名を受けてロッテ入りした藤谷周平投手しかいない。
米カリフォルニア州マウンテンビュー生まれの加藤はサンディエゴ近郊にあるランチョバーナード高で1年生からレギュラーとなり、2013年のMLBドラフトでニューヨーク・ヤンキースから2巡目で指名された。昨春にはサンディエゴ・パドレスの春季キャンプに招待選手として参加し、オープン戦で巧打を見せたがシーズン中もメジャー昇格はなかった。
MLB傘下でプレーして10年目の今年はトロント・ブルージェイズで開幕ベンチ入りを果たし、メジャー初安打も記録。その初安打はTOPPS社のオンデマンドカード「Topps Now」でもカードになった。ブルージェイズのロースターから外れた後、5月にメッツが獲得し、メジャー再昇格も出場のチャンスはなく、傘下のマイナーでプレー。81試合に出場し打率.219、9本塁打、7盗塁をマークした。
大谷翔平投手(ロサンゼルス・ドジャース)、鈴木誠也外野手(シカゴ・カブス)とは同学年だが、ルーキーイヤーから活躍するふたりとは対照的な苦節10年の苦労人の指名は新庄剛志監督が熱望した、と言われている。北海道日本ハムは前日、阪神タイガースとの交換トレードで、主力二塁手の渡邊諒内野手を放出しており、加藤が入団すれば、新本拠地「エスコンフィールド北海道」での来季の開幕戦にスタメン起用も期待される。
「この度は日本ハムファイターズに指名していただき、驚いているとともに、とても光栄に思います。ただし、現時点、私はニューヨーク・メッツと契約をしていますので、今後の事に関しては周囲と相談し、しっかり考えたいと思っています」と自らのSNSで伝えた。
これまで発行された加藤のトレカは、上記の「Topps Now」を含め、米国メーカーのものだけ。28歳のオールドルーキーの日本製ルーキーカードが早く見たい。
トレカジャーナル編集部