福岡ソフトバンクホークスは11月21日、国内フリーエージェント(FA)権を行使した、横浜DeNAベイスターズの嶺井博希捕手との契約合意を発表した。23日に福岡市内で入団発表を行う。背番号12に決まった。
沖縄県出身の嶺井は、沖縄尚学高から亜大を経て2014年にドラフト3位で横浜DeNAに入団。9年目の今季は自己最多の93試合に出場し、打率.205、5本塁打、30打点の成績を残した。東浜巨投手とは沖縄尚学高と亜大の1学年後輩でふたりのバッテリー復活も楽しみだ。
今年のFA戦線は奇しくも、この日の嶺井を含め、3人の捕手がシャッフルされる形で他球団へ移籍することになった。
オリックスは、埼玉西武からFAとなっていた森友哉捕手と、北海道日本ハムは、オリックスからFAとなっていた伏見寅威捕手と入団合意に達した。森は大阪、伏見は北海道出身で地元球団で新しいスタートを切る。
今年のFA宣言選手は国内FAが4人、海外FAが3人の合計8人。岩崎優投手と西勇輝投手の阪神コンビ、埼玉西武からFAとなった外崎修汰内野手は残留となった
所属先が決まっていないのは、福岡ソフトバンクからFAした千賀滉大投手と、北海道日本ハムからFAした近藤健介外野手のふたりになった。千賀はMLB球団移籍を目指し、近藤はNPB数球団が争奪戦を繰り広げている、という。
【国内FA宣言選手】
伏見寅威捕手 オリックス → 北海道日本ハム
森友哉捕手 埼玉西武 → オリックス
外崎修汰内野手 埼玉西武 → 残留
嶺井博希捕手 横浜DeNA → 福岡ソフトバンク
岩崎優投手 阪神 → 残留
【海外FA宣言選手】
千賀滉大投手 福岡ソフトバンク → MLB挑戦
近藤健介外野手 北海道日本ハム → 未定
西勇輝投手 阪神 → 残留濃厚
FAで他球団へ移籍した選手のトレーディングカードはこれまでならBBMの「1stバージョン」まで待たなければならなかったが、トレードによる移籍も含めて、エポック社のオンデマンドカード「Epoch One」に期待が集まる。TOPPS社の「Topps Now」なら旧所属チームのユニホームの写真に「Traded」の文字を入れてすぐにカードにするが、「Epoch One」の場合、入団会見の写真を使うしっかりしたカードになるため、入団会見を行うこと、新球団が「Epoch One」にカード化の許可を与えることがカード化への前提になる。
それでも、やはり、新しいユニホームに袖を通した笑顔のカードは少しでも早く、手に入れたいところだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。