日本サッカー協会は12月28日、都内で臨時技術委員会と臨時理事会を開き、日本代表の森保一監督と再契約することを決めた。FIFAワールドカップ本大会で指揮を執った日本代表監督が続投するのは初となった。
18年のW杯ロシア大会後から指揮を執る森保監督はW杯カタール大会でチームを2大会連続決勝トーナメント進出に導いた。1次リーグでは大胆な選手起用で、W杯優勝経験のある強豪ドイツ、スペインを逆転で破る快挙を達成。その手腕を技術委員会は高く評価。田嶋会長も次期監督の最有力候補に挙げていた。既に続投を要請し、森保監督も受諾の意向を伝えていた。
森保監督はこの日、東京都内で記者会見に臨んだ。「非常に光栄な気持ちと、ミッションの難しさや責任の重さを考えると身の引き締まる思い。次のW杯でまだ見ぬ新しい景色を見るための道のりだが、一戦一戦、結果に覚悟を持ち、挑戦していきたい」と所信表明した。
契約期間は米国、カナダ、メキシコで共催される2026年の次回W杯まで。来年3月の親善試合が第2次森保政権の初陣となる。「私自身が過去にやってきたことが通用すると思うことがないよう気を引き締めないといけない。速攻であれ遅攻であれ、ボールを握りながら試合をコントロールできるようにならなければいけない」と指揮官は話した。
今回のカタール大会での森保監督の写真を使ったトレーディングカードは出ていない。決勝リーグでクロアチア代表に敗戦後、深々とスタンドのサポーターに向けてお辞儀した姿がFIFAの公式HPでも配信され話題になったが、PANINI「Instant」でもカードにはならなかった。あと4年間のうちに日本代表のカードはいくつも作られる。森保監督の「新しい景色」ならぬ「新しいカード」も楽しみだ。
トレカジャーナル編集部