Jリーグ神戸の元日本代表DF槙野智章が12月24日、今季限りで現役引退を明らかにした。日本テレビ系「Going! Sports&News」に生出演して表明した。25日には神戸も正式に発表した。
「今シーズンを持ちまして17年プレーしてきたプロサッカー選手を引退したいと思います」と引退を発表した。
J1リーグで通算415試合出場、46得点。広島市出身の槙野は広島ジュニアユース―ユースを経て、2006年にトップチーム昇格。11年にドイツ1部リーグ、ブンデスリーガのケルンへ完全移籍。12年に浦和へ期限付き移籍し、13年から完全移籍。17年のACL優勝や18、21年の天皇杯制覇に貢献。22年から神戸に在籍した。「4つのクラブでやってきましたけども、みなさんのサポートに助けられてここまでやってきました。また今後、自分がやりたいことが明確に見つかったので、会見含めて発表したい」とした。
やりたいこと、とは監督で「自分が選手としてやってきた中でエンターテイナーとして、たくさんのサポーターファンを喜ばせる、そして感動させられるプレーをしてきました。けど、今年1年そういうプレーができなくなってきた。コンディション的にも以前の自分を取り戻すことができなかった。そして最後は監督をやりたいという気持ちが強くなってきたので決断しました」と明かした。
1対1での強さを誇るセンターバックとして名を高め、日本代表として、18年のW杯ロシア大会に出場するなど国際Aマッチ通算38試合4得点をマークした。その日本代表が健闘したW杯カタール大会での森保一監督の姿にも影響を受けたそうで「今大会(W杯で)森保監督がああいう姿を見せてくれて日本人監督の素晴らしさだったり、伝え方を僕ならではのやり方があるんじゃないかと思って監督を目指す」と意気込みを語った。
12月26日には神戸市のノエビアスタジアム神戸で「現役引退および槙野劇場第二章開幕宣言会見」を開いた。フィールドでのパフォーマンスでスタンドを沸かせてきた槙野らしく、この日は大画面を使ってのプレゼン形式で監督就任への思いを訴えた。
「もちろん監督になりたいって発言をしましたが、僕が今、持っているライセンスで監督はできない。来年A級ライセンス、そのあとS級ライセンスを取らないといけない」と明確なビジョンを披露。「プレーヤーとしてやってきた中で、伝えるよりも一緒になってチームを作っていきたい。自分も監督として目立ちたい。勉強ももちろんしないといけないが、オファーがあればすぐ飛びつきたいです」と話した。
選手として多くのトレーディングカードが作られてきた槙野。日本代表のカードもいいが、エポック社のオンデマンドカード「Epoch One」の、古巣・浦和相手に劇的なゴールを決めた1枚は槙野らしさが伝わってくる。この男なら必ず、監督として熱いカードとなり、トレカ界に帰ってくるだろう。
トレカジャーナル編集部