「侍ジャパンチップス」の情報を収集しようと思って、久しぶりにカルビーさんのHPを開いたら、驚いた。昨年、発売された「プロ野球チップス」のエラーカードに関する「お知らせ」が公開されていたのだ。
昨年の「プロ野球チップス」には第1弾~第3弾まで、裏面に誤字があったらしい。
【第1弾】
レギュラーカード ♯005 中村悠平
ポジション(誤)補手 → (正)捕手
=交換期間 22年6月10日~22年12月31日(終了)
【第2弾】
復刻カード ♯M-12 藤本博史
所属球団(誤)85~88年度(ダ) → (正)(南)
=交換期間 22年8月29日~23年3月31日
【第3弾】
レギュラーカード ♯150 長岡秀樹
犠飛のふりがな (誤)ぎだ → (正)ぎひ
=交換期間 22年10月21日~23年4月30日
すでに、第1弾の中村捕手のポジション表記エラーカードの交換期間は終了してしまっていた。だが、藤本監督と長岡内野手のエラーカードは交換可能である。エラーカードをカルビーカード事務局に送れば、修正版カードと送料分の切手を返送してくれるらしい。さすがの対応である。
ここで、ある考えが頭をよぎったのである。MLBカードの場合、誕生日が間違えていたブライス・ハーパー外野手(現フィラデルフィア・フィリーズ)のエラーカードに数百ドルの市場価格がついていた。日本のトレカでも、お馴染みのBBMの古田敦也捕手(ヤクルト・スワローズ)のオールスターセットの裏焼きエラーカードも一時期は数万円で取引されていた。エラーカードはプレミアがつくことがあるのである。
今回のエラーが、村上宗隆内野手(東京ヤクルト・スワローズ)や佐々木朗希投手(千葉ロッテ・マリーンズ)のカードだったら、話題になって、付加価値もついただろう。今回は、ボクもHPを久しぶりに見て気が付いたぐらいだったから、まだ知らないコレクターも多いはずである。
エラーカードと修正版カード。どちらが価値があるのか?。野球カードに強いMINT池袋店の玉川裕也さんに聞いてみた。「通常の場合、枚数が少ないほうが価値があると思われます。今回は修正版のほうが市場に出回る枚数が少ないのではないでしょうか?」と予想してくれた。
「予想」と書いたことには理由がある。長岡が押しも押されぬ人気選手に成長する条件がつくのである。2019年のドラフトで5位指名され八千代松陰高からスワローズに入団。ルーキーイヤーから高卒新人ながら一軍出場を果たしプロ初安打もマークした。昨季、開幕スタメンを勝ち取り、139試合に出場し、遊撃の定位置を獲得。ゴールデングラブ賞にも輝いた。今季から背番号は「58」から「7」に昇格。まさに期待のホープなのである。
ストレージボックスを探してみると、ボクはこの長岡のエラーカードが5枚出てきた。小心者のボクはすべてを交換するのではなく、3枚だけ、修正版に交換することにした。なぜ3枚なのか?。もちろん、長岡のさらなる飛躍に期待して、である。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。