福岡ソフトバンクホークスの牧原大成内野手が3月1日、第5回WBCの日本代表侍ジャパンに追加招集されることが決まった。左脇腹を痛め大会参加を辞退したMLBシカゴ・カブスの鈴木誠也外野手に代わる代替選手として、発表された。5日にチームに合流。9日に1次ラウンドの対中国戦(東京ドーム)に臨む。
牧原は2014年の第1回IBAF 21Uワールドカップに侍ジャパンの一員として出場して以来、2度目の招集となる。2月25日の強化試合ではホークスの「1番・センター」で、侍ジャパンと対戦。佐々木朗希から二塁内野安打を放つなどマルチヒットを記録し、守備でもダイビングキャッチを決め、存在感を見せていた。
昨季は規定打席にわずか2打席足らなかったが、打率.301をマークするなど巧打を見せ、内外野をこなすユーティリティーぶりで「ジョーカー」と呼ばれる。「本当にチームをどこからでも救ってくれる。そういう意味ではもちろんセンターもメチャクチャうまいんだけれど、他もメチャクチャうまい。ものすごく作戦の幅が広がったのは事実。後からでも先からでもいける。大きくチームが動かそうとした時には絶対的な切り札になっていく」と栗山監督は話した。
故障で代表を辞退した鈴木は第1回IBAF 21Uワールドカップで共に日の丸を背負って戦ったチームメート。牧原は「鈴木選手の代わりになるというより、自分のやるべきことをしっかり考えながらやりたい」とプレーで鈴木の思いにこたえる覚悟を口にした。「呼ばれたのはどこでも守れるからだと思う。どんな役割になるかわからないが、その与えられたところをできればいい。自分の持ち味を出しながら頑張っていきたい」と意欲を見せた。
昨季の活躍もあり、牧原のトレーディングカードは人気を上げている。MINTモールではサインカードが10,000円以上で販売されている。牧原の日本代表ユニホームのトレカが作られれば牧原にとっては初めて。代替出場の「シンデレラボーイ」が世界の舞台で活躍すれば、その市場価値はさらに高くなる。
トレカジャーナル編集部