吉田正尚外野手(ボストン・レッドソックス)が4月3日、メジャー初本塁打を放った。本拠地・フェンウェイパークでのピッツバーグ・パイレーツ戦の初回に記録した一発で、ベンチではオリックス時代にお馴染みだったパフォーマンスも飛び出した。
2点を追う初回、開幕から4番に定着した吉田がメモリアルアーチを記録した。開幕から4戦目、16打席目。パイレーツ先発のオビエドの96マイル(154キロ)の外角高めの直球をうまくとらえると、打球は本拠地の名物である左翼の「グリーンモンスター」を越えた。
「感触としては良かった。ファーストストライクをしっかり振り抜けて、いい角度で行ってくれた。いい感覚でスイングできたと思います。速い直球だったが、タイミングさえあえば打てると思っていた。少し高かったけど、バットをかぶせ気味にして、ファウルにならずに弾き返せたのは良かった」
メジャー初本塁打にダイヤモンドを一周する際も笑顔を隠せなかった吉田が一塁側ベンチに戻ってくると、サプライズが待っていた。ナインの出迎えの最後に渡されたのはレプリカのダンベル。吉田のパワーを象徴する、オリックス時代からおなじみのグッズ「正尚チャンス・ダンベル」のレッドソックス版を両手にポーズを決めた。
「誰が持ってきたのか、よくわからない。どっから持ってきたのか。みんなに喜んでもらえて、一体感という意味ではすごく盛り上がりましたし、引き続きプレーで盛り上げられたらと思います」
日本人選手では4人目の「グリーンモンスター」越え、となった初本塁打には早速、TOPPS社のオンデマンドカード「Topps Now」でカードの受注をスタート。開幕戦に続き、出場4試合目で早くも2枚目のカード化となった。千賀滉大投手(ニューヨーク・メッツ)が初登板初勝利をあげた際と同様、色違いのパラレルがあるサインカード入りのパックも販売されたがすぐに完売。残念ながら、写真は「正尚チャンス・ダンベル」ではなく、打撃シーンだった。
トレカジャーナル編集部