NBAは5月10日、2022-23シーズンを彩った最高の先発メンバーといえる「オールNBAチーム」を発表した。これで、4月18日のNBA最優秀守備選手賞を皮切りに3週間余りにわたり、発表されてきた今季の各賞発表もひと区切りとなった。
MVPは2年連続得点王のジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)が初受賞。チームメイトと受賞の瞬間を待ったエンビードは名前がコールされると頭を抱えて喜びをかみしめた。チームメイトからは「MVP!MVP!」のコールが湧きあがり5年前のMVPジェームズ・ハーデンが後ろからハグして喜びを分かちあった。
NBA最優秀守備選手賞は2年連続ブロック王のジャレン・ジャクソン・ジュニア(メンフィス・グリズリーズ)が初受賞した。NBA最成長選手賞はFIBAユーロバスケット2022での活躍とチーム移籍をブレークに繋げたラウリ・マルカネン(ユタ・ジャズ)が、得点ランキング4位と飛躍したシェイ・ギルジャス・アレクザンダーを退けて受賞した。今シーズンより新設されたNBA最優秀クラッチ選手賞は躍進したサクラメント・キングスのディアロン・フォックスが受賞している。
<NBA最優秀選手賞(MVP)>
ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)
<NBA最優秀守備選手賞>
ジャレン・ジャクソンJr.(メンフィス・グリズリーズ)
<NBA最優秀新人賞(ROY)>
パオロ・バンケロ(オーランド・マジック)
<NBA最成長選手賞(MIP)>
ラウリ・マルカネン(ユタ・ジャズ)
<NBAシックスマン賞>
マルコム・ブログドン(ボストン・セルティックス)
<NBAハッスル賞>
マーカス・スマート(ボストン・セルティックス)
<NBA最優秀クラッチ選手賞)>
ディアロン・フォックス(サクラメント・キングス)
<オールNBAチーム>
G;シェイ・ギルジャス・アレクザンダー(オクラホマシティ・サンダー)
G;ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)
F;ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)
F;ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)
C;ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)
<NBAオール・ディフェンシブ・チーム>
G;ドリュー・ホリディ(ミルウォーキー・バックス)
G;アレックス・カルーソ(シカゴ・ブルズ)
F;ジャレン・ジャクソンJr(メンフィス・グリズリーズ)
F;エヴァン・モブリー(クリーブランド・キャバリアーズ)
C;ブルック・ロペス(ミルウォーキー・バックス)
<NBAオール・ルーキー・チーム>
G;ベネディクト・マサリン(インディアナ・ペイサーズ)
G;ジェイレン・ウィリアムズ(オクラホマシティ・サンダー)
F;パオロ・バンケロ(オーランド・マジック)
F;キーガン・マレー(サクラメント・キングス)
C;ウォーカー・ケスラー(ユタ・ジャズ)
各賞発表が受賞選手のトレカの市場価格に影響を与えるのは確実。さらに、発表を受けてPANINI社ではオンデマンドカード「Panini Instant」でエンビードのMVP、バンケロの新人王など選手がそれぞれの賞のトロフィーを手にした写真を使用したカードを発売した。オンデマンドカードは選手をテーマに収集しているコレクターには見落としがち。近年は「Panini Instant」だけではなく、TOPPS社の「Topps Now」や日本ではエポック社の「EPOCH-ONE」が通常のトレカブランドに匹敵する人気を集めている。こまめにチェックしておきたいところだ。
Norn(ライター)
米4大スポーツがメインのコレクター。各球団のポケットスケジュールを集めていたが近年のペーパーレス化で絶滅しかかっているのを悲しんでいる。マイナーの試合にも足を運ぶBowman愛好家。