「ブリヂストンレディスオープン」の最終日が5月21日、愛知・中京GC石野Cで行われ、山下美夢有(加賀電子)が6バーディー、ボギーなしの65で回り、通算18アンダーとし、7打差の大差をつけて今季2勝目をあげた。
自己最大の5打差を更新する圧勝。「やっと自分らしいプレーができた。どんなに差が開こうと、優勝は意識せず目の前の1打に集中していた。どうしたらバーディーが取れるか考えていた」と笑顔を見せた。
150センチの身長で、心身の無双の強さを見せる山下は「小さな巨人」と呼ばれる。前週大会は、岩井ツインズの明愛、千怜姉妹との3人のプレーオフに敗れ、試合後は珍しく涙を流した。「悔しかったけど、負けたのは仕方ない。また頑張ろう」と切り替えた。
史上6人目、史上最年少の連続女王へのポイントランクは首位に浮上。メルセデス・ランクも、今季の獲得賞金でもトップに立った。「まだまだ試合が続くので、しっかり体調管理してこれからも頑張りたい」とおごりはない。
エポック社からは、山下の通算8枚目のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」が作られた。プロ初勝利となった2021年の「KKT杯 バンテリンL」当時はまだ「EPOCH-ONE」の女子ゴルフカードが発行されておらず、試合で7枚、アワードで1枚の合計8枚が作られたことになる。
これで、昨季、山下と並ぶ年間5勝をマークした西郷真央が試合で5枚、アワードなどのイベントで3枚の合計8枚が作られた「EPOC-ONE」女子ゴルフの最多記録に並んだ。単独トップの9枚目へ、「小さな巨人」の進撃が続く。
トレカジャーナル編集部