WWE「ナイト・オブ・チャンピオンズ」が5月27日、サウジアラビアのジェッダ・スーパードームで開催され、アスカが3度目のRAW女子王座を獲得した。王者ビアンカ・ブレアとの今年4月の「レッスルマニア39」以来の再戦を制した。
今年5月にヒール(悪役)に再転向したアスカはラフファイト。毒霧を一度は回避されたが、レフェリーの目を盗みエプロンサイドで自らの左手に毒霧を吹きつけた上で、アスカを抱えようとしたビアンカの両目をその左手でこすりつけ、視界を遮った。このチャンスに強烈なキック2連打を浴びせ、フォールを奪った。
アスカにとっては21年4月に王座から陥落して以来の返り咲き。「アスカ(私)がロウ女子王者だ!」と絶叫した。 ビアンカ の王座保持期間を420日で止めただけでなく、WWEの年間最大大会の「レッスルマニア39」でブレアに敗れた雪辱を晴らした。
2004年に日本の「AtoZ」(旧アルシオン)でプロレスデビューし15年にWWEと契約。能面をつけての入場時のパフォーマンスもあり、米国でも人気レスラーになった。トレーディングカードでもスーパースターの仲間入りを果たした。
WWEの日本人女子レスラーでは新ユニット「ダメージCTRL」で飛ぶ鳥を落とす勢いのイヨ・スカイ(紫雷イオ)が人気急上昇。アスカは長い間、王座から離れていたこともあり、注目度もやや停滞気味だったがヒール再転向で復活。この日はサウジアラビアのファンからも試合中に「アスカ・コール」が起こった。
6月7日にはネットオークション「eBay」で15枚ものトレカが落札された。2年1か月ぶりの王座奪回が市場価格にも大きな影響を与えそうだ。
トレカジャーナル編集部