B1リーグの群馬クレインサンダーズ(CT)は6月9日、琉球ゴールデンキングスを退団したコー・フリッピンと、2023-24シーズンの選手契約を締結したと発表した。
27歳のフリッピンは生まれも育ちも米国だが、母親が日本人ということで日本国籍を持つ。188センチ・75キロのポイントガード兼シューティングガードで「冷静なボールハンドリング、独特の緩急とステップワークを組み合わせたスピードのあるドライブ、広い視野から放たれる味方への的確なパスなど、力強さだけでなく総合的に高いパフォーマンスを発揮する」と群馬CT。粘り強いディフェンスも持ち味で「高い位置からプレッシャーをかけて相手のミスを誘発、スティールしてからの豪快ダンクという一連の流れは彼の得意のプレースタイルであり、ディフェンスからチームを鼓舞し、見る人を惹きつけ、会場に大歓声を呼び込む」と評価する。
NCAA1部のカリフォルニア大学リバーサイド校で、3年間のプレー後に同校経済学部を卒業。NAIAのドーン大学院へ進学し、残りの1年を同大でプレー。大学選手としての4年間を終え、入団したルーキーイヤーから千葉ジェッツふなばしの主力として活躍。プロ2年目の2020-21シーズンには年間優勝に貢献し、琉球へと移籍した。
琉球に加入して2年目の今季は、レギュラーシーズン57試合に出場し、1試合平均4.6得点2.4アシスト0.9スティールを記録。チャンピオンシップファイナルの第2戦では、古巣の千葉を相手にチーム最多の21得点。日本生命ファイナル賞(ファイナルMVP)に輝き、琉球ゴールデンキングスにチーム史上初の年間優勝を呼び込んだ。
B,LEAGUEでの4シーズンの内、中断したシーズン以外の3シーズンすべてでファイナルまで進出し、うち2回は優勝という、まさに「優勝請負人」。フリッピンは「群馬はバスケットボールの素晴らしい文化を築いているクラブで、私も貢献したいと思っています。このような機会を与えてくださった群馬の関係者の皆様、ありがとうございます」とクラブを通じてコメントを発表した。
群馬CTはB1リーグ昇格後、東地区で7位、5位と順位をあげ、来季はファイナル進出を狙う勝負の3シーズン目を迎える。前日の8日には広島ドラゴンフライズを退団した辻直人との契約合意も発表しており、日本代表の経験もある大物ガードを相次いで獲得。本気度を証明する大型補強が続いた。
フリッピンの最新のトレーディングカードとして、BBM「B.LEAGUE 2022-23 FAST BREAK 1st Half」の20枚限定直筆サインカード(プロフィール版)がMINTモールに出品されている。「2020⁻21 FAST BREAK FAST BREAK 2nd Half」には千葉のユニホーム姿でのサインカードも収録されている。「優勝請負人」の3チーム目のカードを早く見てみたい。
トレカジャーナル編集部