J1のヴィッセル神戸と今季のラ・リーガを制したFCバルセロナは6月6日、国立競技場で親善試合を行った。神戸退団を発表した元スペイン代表のMFイニエスタは、古巣相手に先発。試合は0-2で敗れたが、さすがのプレーを披露し、47,000人の観客を沸かせた。
イニエスタはキャプテンマークをつけて登場。絶妙なスルーパスで好機を演出し、シュートも放った。イニエスタは「特別な日で、ピッチで楽しめた。サッカーへの情熱やリスペクトの思いを出し尽くすことを心がけてきた。それが伝わっていればうれしい」と感慨深げに話した。
思い入れの強いスタジアムで、愛する古巣との一戦。来日2年目の20年元旦、国立競技場で天皇杯決勝を制し、主将としてクラブ初タイトルのトロフィーを掲げた。同じ会場でのバルセロナ戦に「感謝を伝える上で、これ以上の機会はない」と言った。
81分にピッチを退く際にはバルセロナのシャビ監督と抱擁を交わした。バルセロナ在籍時にはチームメイトだった。「プレーの質(の高さ)には目を見張るものがあった」とシャビ監督はイニエスタをたたえた。
試合終了後、場内を回ってファンに挨拶をする際、目に光るものがあった。「皆さんから感じてきたリスペクト、本当に素晴らしい扱いをファンの皆さんからも、ここにいる皆さんからも受けてきた。この5年間、自分としてはここでの経験が人生の一部になっている。それを思い返してみると、特別な感情が込み上げてきた」と涙の理由を口にした。
こんな感動の試合が、TOPPS社のオンデマンドカード「Topps Now」でカードになった。さすがイニエスタというべきか。日本での親善試合である。コレクターも驚いた、というのが正直な思いかもしれない。イチローさんがシアトル・マリナーズ時代の2019年に日本でMLB開幕戦を戦い現役引退を発表した時の「Topps Now」を思い出した人も多いはずだ。
カードは3種類。イニエスタのアップ、イニエスタとシャビ監督の抱擁、勝利したバルセロナのイレブン。TOPPS JAPAN 限定ではなく、「本家」の米国の公式HPでも購入可能になっている。
トレカジャーナル編集部