欧州カンファレンスリーグ(ECL)決勝が6月7日、プラハで行われ、ウェストハム(イングランド)が2-1でフィオレンティナ(イタリア)を下し、初優勝した。
後半12分にFWサイード・ベンラーマがPKを沈めてウェストハムが先制。後半22分にMFジャコモ・ボナベントゥーラが同点ゴールを決めて、試合を振り出しに戻した。1-1のまま延長戦突入かと思われた後半45分、MFルーカス・パケタのスルーパスから最終ライン裏に抜け出したFWジャロッド・ボーウェンが持ち込み、左足で決勝点をねじ込んだ。
ウェストハムは、欧州サッカー連盟(UEFA)主催の主要大会では1964-65年カップウイナーズ・カップ以来のタイトル獲得で、国内大会も含めると1979-80年FA杯以来となるメジャー大会での優勝。デイビッド・モイーズ監督は、指揮官となって1097試合目にして、初のメジャータイトルとなった。
さらに、イタリア代表DFエメルソン・パルミエリは史上初の快挙を達成した。フル出場したパルミエリは、チェルシー在籍時の2018-19シーズンのヨーロッパリーグ(EL)、2020-21シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)に続いて、昨シーズンに新設されたばかりのECLでもタイトルを獲得し、CL、EL、ECLの3大会を制した史上初の選手となった。
パルミエリは2021年に行われたEURO2020でもイタリア代表で優勝を果たしているほか、2021年にはUEFAスーパーカップのタイトルもチェルシーで獲得しており、UEFAの主要大会5つで優勝を経験している唯一の選手となった。
28歳のパルミエリはサントスでプロデビューを飾ると、2015年に加入したローマでブレイク。2018年1月にチェルシーへと移籍した。2021-22シーズンはリヨンに期限付き移籍。2022年8月にウェストハムへと移籍。今季は公式戦34試合出場で2ゴール2アシストを記録。2018年9月にデビューしたイタリア代表ではこれまで通算30試合に出場している。
ウェストハムでは主将を務める、イングランド代表MFデクラン・ライスの去就も注目されている。1965年にカップウィナーズ杯を制して以来となる欧州主要大会で優勝したウェストハムの主将となったライスは、イングランド代表として41試合に出場。FIFAワールドカップのカタール大会では全5試合でプレーした。
TOPPS社ではオンデマンドカード「Topps Now」でウェストハムの初優勝をカード化。先制PKのベンラーマ、劇的な決勝点のボーウェン、そして、モイーズ監督をカード化してその偉業を称えている。
トレカジャーナル編集部