男子テニス下部ツアー「カリビアン・オープン」の最終日が6月18日、プエルトリコのパルマスデルマールで行われ、シングルス決勝で、錦織圭がマイケル・ゼン(米国)に6-2、7-5で勝利。約1年8カ月ぶりに出場した大会で優勝を飾った。
長期離脱から復帰した元世界ランキング4位の錦織。下部ツアー優勝は実に右手首故障からの復帰2戦目だった2018年2月のダラス・チャレンジャー以来、約5年4カ月ぶりとなった。
決勝の相手、ゼンは昨年のウィンブルドン・ジュニア選手権で準優勝した19歳のホープ。第1セットは第1、5ゲームをブレークして圧倒。第2セットは5―2とリードの第8ゲームから3ゲーム連続で失ったが、第11、12ゲームを連取。最後はボレーを決めた。
コートでの優勝インタビューで、錦織は現地公用語のスペイン語で「グラシアス!」(ありがとう)と叫んだ。6日間で5試合を戦い抜き「これ以上、望めない結果が出た。ここまでのプレーが出たことは、自分でも信じられない」と笑顔で話した。
「今日はめちゃくちゃ良かった。今日のレベルならツアーでも戦える」と自信を見せた。昨年10月から外れていた世界ランキングにも、492位で復帰した。今後は下部ツアー2大会を経て、7月下旬にもツアー復帰する計画を進める。「早くトップ100に戻れるように頑張りたい。全米オープンに照準を合わせてレベルを上げていきたい」と14年に準優勝した全米オープン(8月28日開幕、米ニューヨーク)で4大大会への復帰もはっきりと口にした。
錦織のトレーディングカードはMINTモールにも出品されているACE「2012 Authentic」や、エポック社の「Coca-Cola International Premier Tennis League」の2015年版、2016年版が知られている。人気の錦織のトレカも全豪、全仏、全英でベスト8に進出した2019年以降は、やや停滞気味だった。TOPPS社がテニスの「Chrome」を新発売するなどテニスカードも人気上昇の気配を見せている今、タイミングよく復活した錦織のトレカも再評価されそうだ。
トレカジャーナル編集部