2023年6月22日のNBAドラフトで全体1位指名されたビクター・ウェンバンヤマが、ドラフトの2日前となる6月20日、ヤンキースタジアムで始球式を行った。
2日後に迫ったドラフトに備え、フランスからニューヨーク入りしたウェンバンヤマはこの日、地下鉄に乗ってヤンキースタジアムへ。219cmの長身で、電車には首をすくめて乗り込んだ。話題の人だけに、ヤンキースのファンから記念撮影をねだられたが、気さくに応じた。
始球式前には野球のボールを使ってジャグリングも披露するなどリラックス。ヤンキース傘下のケーブルテレビに「(始球式には)自信がある」と語っていた。
マウンドにはヤンキースのレジェンド、ジョー・ディマジオ外野手のユニフォームで登場。注目の一投は左バッターボックスの裏を通過し、フェンスにぶつかる暴投になった。両手を広げて、苦笑いを浮かべたウェンバンヤマだったが、スタンドのファンからは大きな拍手を受けた。
フランス出身の19歳は身長219㎝、体重95kg、ウィングスパン244㎝という並外れた体格を誇る。昨季はフランスのトップリーグでプレー。センターのサイズとガードのスキルを持つと評価されており、2003年ドラフトのレブロン・ジェームズ以来の超大型新人と騒がれている。
この始球式がTOPPS社のオンデマンドカード「Topps Now」でカードになった。NBAカードが発売される前にひと足早く、米国でのプロデビューを果たした格好だ。さらに、この日に着用したとみられるヤンキースのジャージーをはさみ込んだ枚数限定のレリックカードも同時に発売され、こちらは受注スタートからまもなく、完売となった。
まさに衝撃の始球式、まさに衝撃のトレカ登場となった。
トレカジャーナル編集部