エリー・デラクルーズ内野手(シンシナティ・レッズ)が6月23日、本拠地のグレートアメリカンボールパークでの対アトランタ・ブレーブス戦でサイクル安打を達成した。スーパールーキーの活躍もあり、チームは1957年以来66年ぶりの12連勝を飾った。
レッズの選手では1989年のエリック・デービス外野手以来34年ぶり、21歳5か月13日での達成は史上5番目の若さで、メジャーデビューから15試合目での達成は3番目のスピード記録となった。
身長196センチ、体重91キロの大型遊撃手は6月20日にデビュー2戦目で打球速度114.8マイル(約184.8キロ)、飛距離458フィート(約139.6メートル)という衝撃の初本塁打を放った。MLBのプロスペクトランキング3位という評価の理由は、そのパワーだけでなく、長いストライドを生かしたスピードにもある。
この日は2回の第1打席から右中間二塁打、、3回の右越え3号2ラン、5回のバットを折りながらの中前安打で快挙に王手をかけ、6回の第4打席で右中間を破る打球を持ち前のスピードでダイヤモンドを駆け、頭から滑り込んで三塁打として、歴史に名前を残した。
6月6日にメジャーデビューしたデラクルーズのトレーディングカードはTOPPS社のオンデマンドカード「Topps Now」で、活躍するごとにカードが作られている。
この日のサイクル安打も早速、カードになったが、ここまでの「Topps Now」カードに記されているのは「RC(ルーキーカード)」ロゴではなく、オリジナルの「CALL UP(昇格)」ロゴである。今回、レギュラーカード同時に発売されたベースを挟み込んだレリックカードも「CALL UP」ロゴである。昨年、発売された「Bowamn」に収録されたカードも「1st Bowman」ロゴである。
この理由については以前、ルーキーカードの定義とは? フランコのRCを巡り論争に!【コラム/MLB】で書かせていただいたが、誰もがデラクルーズのルーキーカードを手に入れたいことだけは間違いない。ドミニカ共和国出身の超新星が輝けば輝くほど、RC論争が巻き起こるかもしれない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。