MLBのホームランダービー2023が7月10日、シアトル・マリナーズの本拠地、T-モバイル・パークで開催され、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)が初優勝を飾り、史上初の親子制覇を成し遂げた。
ゲレーロJr.は、自軍のシュナイダー監督を打撃投手に指名して、1回戦では26本塁打を放ち、11本塁打のベッツを撃破。続く準決勝ではロドリゲスと20本塁打で並んだものの、「ボーナスタイム」であっさりと決着をつけた。
ロドリゲスは1回戦で、ホームランダービー3度目の優勝を狙ったアロンソを、1ラウンドでは史上最多となる41本塁打で圧倒。本拠地のファンを沸かせたが、疲労からか、準決勝では本数が伸びなかった。
決勝戦ではガルシア、ロバートJr.を破ったアロザレーナと対戦した。先行のゲレーロJr.は早めのタイムアウト(休憩)で復活して残りの1分13秒で14本を量産。ボーナスタイムでの5本を加え、25本塁打でアロザレーナの結果を待った。
アロザレーナも後半に追い上げ21本、ボーナスタイムも2本に終わり、23本塁打でゲレーロJr.に軍配が上がった。アロザレーナは3回戦を合わせ、出場選手最多の82本塁打を記録した。
ゲレーロJr.は優勝が決まると、アロザレーナの元にダッシュして、アロザレーナのお決まりの腕組みドヤ顔ポーズ。アロザレーナも同じポーズでお互いの健闘を称えあった。ゲレーロJr.の父であるブラディミール・ゲレーロも2007年にホームランダービーを制しており、史上初の親子制覇となった。
【ホームランダービー2023】
▶1回戦
ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ・⑥) 26-11 ムーキー・ベッツ(ドジャース・③)
ルイス・ロバートJr.(ホワイトソックス・①) 28-27 アドリー・ラッチマン(オリオールズ・⑧)
ランディ・アロザレーナ(レイズ・⑤)24-17 アドリス・ガルシア(レンジャーズ・④)
フリオ・ロドリゲス(マリナーズ・⑦) 41-21 ピート・アロンソ(メッツ・②)
▶準決勝
ランディ・アロザレーナ 35-22 ルイス・ロバートJr.
ブラディミール・ゲレーロJr. 21-20 フリオ・ロドリゲス
▶決勝
ブラディミール・ゲレーロJr. 25-23 ランディ・アロザレーナ
※1回戦の丸数字はシード順位。レギュラーシーズンの本数でロバートJr.からシード順位が決まった
TOPPS社のオンデマンドカード「Topps Now」では、優勝したゲレーロJr.をはじめ、14枚のカードと、1枚のベースをはさみ込んだレリックカードでホームランダービーの熱戦を再現。TOPPS社では今後、発売される「Update」でも、ホームランダービーとオールスターゲームのカードを収録する予定となっている。
トレカジャーナル編集部