MLBオールスターゲーム2023が7月11日、シアトルのTモバイルパークで開催され、ナ・リーグが3-2でア・リーグの9連勝を阻止した。MVPには8回に逆転2ラン本塁打を放ったエリアス・ディアス捕手(ロッキーズ)が選出された。
初回から、いきなりの好守備連発で幕を開けた。アクーニャ(ブレーブス)の打球を右翼手のガルシア(レンジャーズ)がフェンス際で腕を伸ばしながらジャンピングキャッチ。続く、フリーマン(ドジャース)の打球を今度は左翼手のアロザレーナ(レイズ)がフェンスに激突しながらジャンピングキャッチ。大歓声の中、アロザレーナはキャッチ後、自身のトレードマークである「腕組みドヤ顔ポーズ」を披露した。
試合は、ナ・リーグが1点を追う8回無死二塁、代打で登場したディアスが、逆転の左越え2ラン。メジャー9年目でオールスター初出場。今季の前半戦は80試合に出場し、打率2割7分7厘、9本塁打、45打点の成績を残し、捕手部門のリザーブメンバー入りを果たしていた。
「特別な瞬間になった。いろいろな感情が込み上げてきた。母は多くの犠牲を払って僕を支えてくれていた」とスタンドで観戦していた母親に涙で感謝したディアスはこの一発でMVPに。ロッキーズの捕手がオールスターに選出されたのは初めてで、ロッキーズの選手がMVPに輝いたのもこれが初となった。
TOPPS社のオンデマンドカード「Topps Now」では熱戦の模様をカード化。14種類のカードを制作した前日のホームランダービーのような派手さはなかったが、初回のガルシアとアロザレーナのスーパーキャッチ、MVPのディアス、試合前のセレモニーに参加したマリナーズのレジェンド選手、ア・リーグの9連勝を阻止し笑顔を見せるナ・リーグ選手の4種類のレギュラーカードと、ベースをはさみ込んだ2種類のレリックカードを発売した。
トレカジャーナル編集部