帝拳ボクシングジムは7月19日、東京都内で会見を開き、日本スーパーバンタム級7位・那須川天心のボクシング転向第2戦を9月18日、東京・有明アリーナでスーパーバンタム級8回戦として行うことを発表した。同日はWBA・WBC統一ライトフライ級王者・寺地拳四朗(BMB)、WBOスーパーフライ級王者・中谷潤人(M・T)の防衛戦も行われる。
那須川の対戦相手は9戦全勝(7KO)のフアン・フローレス(メキシコ)に決まった。23歳と若く勢いのある、身長166センチの右ボクサーファイターで左右フックが武器。「いきなり強い相手を用意してもらえたので、自分的にはしっかりと勝つ。それだけでなく、その先のものもみせたい」と言い切った。まだB級(6回戦)ながらも日本ボクシングコミッション(JBC)異例の8回戦が認められた。勝てば日本王座挑戦も可能な待望のA級(8回戦)に昇格できる。
キックボクシングで42勝無敗(28KO)を残し「神童」と呼ばれた那須川は4月のボクシングデビュー戦で、一階級下の日本バンタム級2位の与那覇勇気と対戦し、一発もパンチを被弾せず6回判定3-0で勝利した。「(ボクシングデビュー戦は)当てるという試合のイメージだった。今回はやり方が分かったので、しっかり殴りにいきたい」と天心節も飛び出した。
この日の会見は高級ブランド「ディオール」の新作メンズファッションで登場。これまでと一転して黒髪の短髪もまた、新鮮で上下ホワイトで統一された衣装にマッチ。古代エジプトをイメージしたデザインは、腰部分がプリーツスカートになっていた。「エジプトの民族の神みたいなモデルだそう。テーマは、エジプトの神。今回の試合は神になれないですが…。俺なりの正装です。ばちっときまればいいかなときめてきました」と笑顔をみせた。
今回はスーパーバンタム級を主戦場とし全勝でKO率も高い強豪、しかも初のメキシカンが相手、さらには初の8回戦という試練に挑む。それでも「相手もしっかりアグレッシブなメキシカンの選手。ボクシングのメキシカンといったらおー、くせ者のイメージがある。しっかり対応して、引き出しあることころみせたい」と止まらなかった。
那須川のトレーディングカードは、エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」がボクシングデビュー戦発表会見からカード化。デビュー戦も5種類のカード、10枚のカードセット、「Signature DECO×LIVE Sign.」と作られ、好評を博した。
この日の「エジプトの神」の衣装での会見も、強豪相手のボクシング転向第2戦の勝利も、トレカでぜひ、観たいものである。
トレカジャーナル編集部