「大東建託・いい部屋ネットレディス」の最終日が7月23日、福岡・ザ・クイーンズヒルGCで行われ、前日22日の荒天によるサスペンデッドで54ホールの短縮競技となり、最終ラウンドとなった第3ラウンドの残りを行った。単独首位から出たプロ7年目の小滝水音(静ヒルズCC)が66で回り、通算18アンダーでツアー初優勝を果たした。
大雨でサスペンデッドとなった前日はスタートもできず、競技短縮で残りは18ホール。4番で15メートルを沈め最初のバーディー。12番からは5連続バーディー。13番はグリーン右バンカーから残り30ヤードをほうり込んだ。「優勝した実感がまだ湧きません。おかげさまで、やっと1勝目を挙げることができました」
デビューから93試合目の初優勝は1998年度生まれの黄金世代で13人目のVとなった。2017年のプロテストに一発合格も、初めてフル参戦した2019年は首を痛め、35試合で21度の予選落ち。「身近な友達が優勝して、すごいなと思っていた。焦りは少しありました。でも、私だって勝つのは夢じゃない」
遅咲きの25歳が一気に階段を駆け上がった。今年5月に台湾での「CTBCレディスオープン」では逆転でステップアップツアー初優勝。そして、今回のレギュラーツアー初優勝。「運が味方してくれました」と謙遜したが、運もまた、実力。史上初めて、ステップアッツアーとレギュラーツアーで、EPOCH社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」が同一シーズンでの優勝カードを作った。
トレカジャーナル編集部