卓球の「ノジマTリーグ」2023-24年シーズンは男子が7月29日に、女子が翌30日に開幕。今季からTリーグカードを制作するエポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」も5枚のカードを期間限定で受注をスタートした。
001【有延大夢/RCシュウ ユウ】チームに勢いを与える気迫の逆転勝利(23.7.29)
002【張本智和】開幕戦勝利に導くエースの仕事(23.7.29)
003【木原美悠/張本美和】開幕戦第1マッチで勢いをつける先勝(23.7.30)
004【平野美宇】開幕戦で貫禄のストレート勝利(23.7.30)
005【長﨑美柚】今季初マッチでチームの開幕戦完封勝利に貢献(23.7.30)
男子の開幕戦では昨季の覇者・琉球アスティーダが、アリーナ立川立飛で、同2位の木下マイスター東京を3-2で下して、連覇へ好スタートを切った。
第1試合のダブルスで有延大夢、シュウ ユウ(周雨)組が、東京のリンユンジュ、大島祐哉組に対し、第1Gを取られながらも、第2G、第3Gをともに11-8で連取。逆転勝利で勢いをつけた。シュウ ユウはこの試合がTリーグデビュー戦。ルーキーには思えない落ち着いたプレーで接戦を制した。カードには「ルーキーカード」ロゴマークが入った。
第2試合のシングルスは世界ランキング4位のエース・張本智和が同学年の東京・篠塚大登を力強いフォア、バックで攻めて3-0で勝利。Tリーグも2024年パリ五輪代表選考ポイント対象で、昨季よりポイントは2倍に。選考レースでトップを独走する張本はこの1勝で2ポイントをゲットした。
第3試合は及川瑞基が、第4試合はリンが勝利し、東京に追いつかれ、ゲームカウント2-2でビクトリーマッチに突入。及川と対戦した張本が6-5から力強いフォアハンドで5連続得点し、11-5で決着をつけた。張本はこの勝利で、チームの開幕戦勝利にくわえ、1点の五輪代表選考ポイントをさらに手に入れた。
女子の開幕戦では、昨季、初優勝を飾った木下アビエル神奈川が、アリーナ立川立飛で、同3位のトップおとめピンポンズ名古屋に4-0で快勝。チームは3季ぶりにシーズン初戦で白星発進を決めた。
第1試合は木原美悠、張本美和組がユエン・シュエジアオ、マー・ユーハン組を2-0で下した。木原のサービスやコース取りが冴えた。
第2試合には、5月に現役引退した石川佳純さんに代わり、新主将になった平野美宇が登場。激しいラリーの応酬を制して、中国のナショナルチームでプレーした経験もあるユエン・シュエジアオ(袁雪嬌)を3-0で圧倒するなど、チームを開幕戦白星に導いた。平野はパリ五輪代表選考レースでは早田ひな(日本生命レッドエルフ)に次ぐ、五輪シングルス代表圏の2番手につけており、この日もポイントを積み重ねた。
第4試合では長﨑美柚が南波侑里香を相手に第1Gを落とすも、得意のバックハンドドライブで第2Gをモノにすると、接戦となった第3、4Gも連取し、チームの完封勝利に名前を連ねた。
必ず全試合が商品(カード)化の対象になるわけではなく、諸般の事情によりカード化されない事象もある、という。卓球(=Tリーグ)の試合中の印象的なシーン、記録などがひとつのカテゴリーとしてシリーズ化されるのは、世界でも極めて珍しく、今後の展開がますます楽しみになってきた。
トレカジャーナル編集部