MLBは米国東部時間1日18時にトレード期限を迎え、移籍のウワサが絶えなかったロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手の残留が正式に決まった。
今オフにフリーエージェントになることもあり、米メディアは大谷のシーズン中の移籍の可能性を報じてきた。「翔平のことが大好きで、彼は特別な選手」とペリー・ミナシアンGMが7月27日、話したが、実際にトレードのデッドラインを過ぎるまで、大谷の去就については注目を集めていた。
「買い手」に回ったエンゼルスは2014年以来のプレーオフ進出、大谷との契約延長に向けて、続々とトレードを敢行した。
6月23日に、5度のシーズン20本塁打を放ったエデュアルド・エスコバー内野手をメッツから、翌24日に通算207本塁打のマイク・ムスタカス内野手をロッキーズから交換トレードで獲得。経験豊富なベテラン内野手ふたりを獲得した事で、故障者が続出し層が薄くなった内野陣と打線を強化した。
6月27日には通算59勝の先発右腕、ルーカス・ジオリト投手と、リリーフのレイナルド・ロペス投手をシカゴ・ホワイトソックスから獲得した。ジオリトは2020年にノーヒットノーランも達成したホワイトソックスのエース格で、周囲を驚かせた。ロぺスも今季すでに43試合に登板し2勝5敗、10ホールド4セーブを記録。守護神のエステベスにつなぐ、勝利の方程式を担いそうだ。
4番も務めたテーラー・ウォード外野手が顔面に死球を受けて、骨折したこともあり、7月30日には2021年に28本、22年に29本をマークした長距離砲のC.J.クロン内野手と、俊足巧打のランダル・グリチック外野手をロッキーズから獲得。ふたりとも、かつてのエンゼルスのドラフト1巡目指名選手で、グリチックは2009年に、クロンは2011年に指名を受けて入団した。
さらに、8月1日の締め切り寸前にはドミニク・レオン投手をニューヨーク・メッツから獲得した。
多くのプロスペクト(若手有望株)を交換要員に、今季にかけたエンゼルス。大谷のトレーディングカードだけでなく、新加入した大谷の新しいチームメートのカードも集めて、シーズン最後の戦いを見守りたい。
トレカジャーナル編集部